MacBook Pro 14インチは「クリエイティブへのエントリー」レベルを大きく引き上げた
プロセッサの変更以上に大きいハードウェアの機能性の進化
M1 Pro/M1 Maxを搭載した新型MacBook Proの販売が開始され、そのパフォーマンスの実態が明らかになってきている。最上位モデルに注目が行きがちだが、M1 Proのパフォーマンスに注目している。モバイルノートPCを使ってクリエイティブな作業をする人たちにとっての基準ラインとも言えるプロセッサだと思うからだ。
しかし実際に使い始めてみると、プロセッサの更新以上にハードウェアとしての機能性が引き上げられていることがわかってきた。
ディスプレー、冷却システム、急速充電を含むバッテリー、高速SSDなどに加え、メディアエンジンのM1 Pro/M1 Maxへの内蔵が動画編集の面では大きな意味を持ってくる。一般的なパーソナルコンピュータのイメージを踏襲していたM1搭載MacBook Airに対して、MacBook Proとはなにかという性格づけが明確になったとも言えるだろう。
そもそも、インテル搭載のシステムではCPUだけではなく周辺チップも含めて選択肢は限られており、そこで独自性を出しにくだけではなく、同じシリーズのチップを使う上下モデルの差異化にも限界がある。
これまで小型のMacBook Pro(従来は13インチ、今回は14インチ)は冷却能力やディスプレー、搭載バッテリー容量などで違いを出していたが、今回はSoCそのものに異なる処理回路を仕込み、そこから派生してのディスプレーやSSDの速度差なども実現している。
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