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京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.4「林業・森林生態系とプラットフォーム学」

森林大国日本が解決すべき生態系保全など社会課題を議論するセミナー開催:「お、ねだん以上。」ニトリ、林業ベンチャーの東京チェンソーズ、ギネスワールドレコーズジャパン前代表が集う

2021年10月22日 17時00分更新

 京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では、「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の人も無料で参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開しており、2021年10月28日にその第4回が開催される。

 プラットフォーム学とは、情報学と複数領域を連携させて新しい価値創造を目指す学問領域で、京都大学のプラットフォーム学卓越大学院は、プラットフォーム学を扱う世界初をうたう大学院だ。

【参照記事】
謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」

 第1回:スマート農業/第2回:災害レジリエンス/第3回:スマート漁業を題材に京都大学の研究者と各界の識者が議論を重ねており、今回はSDGsゴールの15「陸の豊かさも守ろう」を見据えて林業・森林生態系保全に新たな学問・プラットフォーム学がどう貢献できるかをテーマにセミナーが開催される。

 国土の3分の2が森林面積という世界を見渡しても豊かな森林資源を有する日本。その森林は日本の自然環境における循環のまさに中心を担うような存在であり、我々はその恩恵を我々が気づかないレベルにおいても多面的に享受しながら生活している。またその恩恵は人間の暮らしや社会活動だけに限らず、そこに住まう動植物など含む生態系の多様さとも切り離して考えることはできない。その豊かさを守り、持続可能な発展を営んでいくために、森林大国とも言える日本が世界へ発信できる価値とはどのようなものを意味するのか。

 また森林環境の保全というアクションと、それを産業として利活用していく林業はまさに表裏一体の関係性にある。この担い手が実際の現場において今どのような課題を抱えており、そしてその解決へ向けて何が重要だと感じているか、これを生態系の保全に取り組む研究者の視点とセットで考察できる機会を提供するのが今回のセミナー目的だ。

 そして「プラットフォーム学」という情報学を様々な研究分野や産業と組み合わせて新たな価値創出を目指す学問が、林業や森林生態系保全が持つ社会課題へどのように応えていけるのかも併せて本セミナーでは議論する予定である。先進国でも極めて森林率が高く我々にとっても身近な資源の保全について、研究者や関連企業の担当者の考えに触れることができる機会となるため、ご関心をお持ちの方は気軽に参加していただきたい。

京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.4】イベント詳細

・イベント名:林業・森林生態系とプラットフォーム学~日本独自の林業における課題解決と、森林生態系保全の両立を考える~
・開催:2021年10月28日(木)16時45分 〜 18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから

登壇者一覧

株式会社東京チェンソーズ 代表取締役
青木亮輔 氏

1976年大阪府此花区生まれ。東京農業大学農学部林学科卒。大学時代は探検部に所属し、モンゴルでの洞窟調査やチベットでのメコン川源流航下など、複数の海外遠征に参加。林業の世界へ入ったのは2001年。緑豊かな自然を後世に残すためには、まずは林業だと考えた。土を踏む感触にも憧れた。2006年、東京チェンソーズを創業。森林整備事業をベースに、木に付加価値を付け、1本まるごと使い切る木材販売を展開。今後は森林空間の活用にも力を入れ、小さくて強い林業を目指す。モットーは「林業に縛られず、林業にこだわる」。

株式会社ニトリホールディングス 執行役員
法人&リフォーム事業部 ゼネラルマネジャー インテリアデザイナー
富井伸行 氏

1969年京都府京都市出身。1994年株式会社ニトリ入社。2000年まで店舗運営部で店長を歴任。業務改革室や業務システム室での勤務を経た後、2004年中国にて8年間勤務。2012年 同社を退職し中国企業で総経理特別助利や早稲田大学ビジネスセミナー講師を経験し、2014年ニトリへ復職。店舗運営部で店長やエリアマネジャーを務め、2016年に法人事業部ゼネラルマネジャーに着任後、法人事業とリフォーム事業の統合を行い、現在は株式会社ニトリホールディングス執行役員を務める。

一般社団法人WIT 理事/ラクサス・テクノロジーズ株式会社 社外取締役
(ギネスワールドレコーズジャパン 前代表)
小川エリカ 氏

百貨店、広告代理店等を経て、2009年より英国本社のギネスワールドレコーズの日本オフィスの第一号社員として、オフィスの創業・事業開発責任者を担う。2014〜2019年に代表取締役就任。またアジア人として初、最年少でグローバルマネジメントチームに参画。『町おこしニッボン』『匠ニッポン』等、全国47都道府県での地域活性化と、日本の文化や匠・技術の世界発信に力を注ぐ。退任後は、サスティナブルな社会変革を求める組織の経営・プロジェクト支援と、子育て&介護と両立中。

京都大学 農学研究科 森林科学専攻 熱帯林環境学分野
北島薫 教授

京都大学農学研究科教授。米国イリノイ大学博士号取得。フロリダ大学にて1997年から勤務の後、2013年から現職。専門は植物生理生態学で、特に熱帯林の機能と持続性に関する研究を中南米、東南アジア、アフリカをフィールドに取り組む。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の「気候変動と土地利用」特別報告書(2018)主要執筆者、また国連食料システムサミットの科学者グループのメンバーとしても、持続可能開発における森林の保全と管理について国際的な活動を展開。

京都大学 プラットフォーム学卓越大学院 プログラムコーディネーター
原田博司 教授

京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。

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