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今さら聞けない小規模事業者のテレワーク

SSD4基+マルチギガビット対応NAS「第二世代AXELBOX」をテレワークで使いこなす

2021年11月05日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: テックウインド株式会社

社内でNASを共有するならネットワークドライブで

 「第2世代AXELBOX」の基本的な仕様については、前回の記事を参照してもらうことにして、まずは導入後の初期設定から説明していこう。

 まず、AXELBOXをLANに接続し、パソコンで「Qfinder Pro」アプリをインストールして実行すると、接続されているNASを表示してくれる。「ログイン」を実行するとブラウザーが立ち上がって、ログイン画面が現れる。最初は決められたIDとパスワードがあるので、それでログインすればQTSのデスクトップ画面が表示される。

「Qfinder Pro」は、同一LAN上にあるQNAPのNASを見つけて表示するアプリ。IPアドレスがわからなくてもアクセスできるので便利。ここからログインや各種設定が行なえる

ブラウザーで管理者としてログインしたあとのQTSデスクトップ画面

 初めて使う場合、このままではファイルサーバーとして利用できないので、まずは「ストレージ&スナップショット」の設定で「ボリューム」を作成する。今回使用した2TB×4の場合、ボリューム容量の初期値は900MB弱と最大容量の3分の1程度になっているが、これはスナップショットなどの機能を利用できるようにするためだ。

「ストレージ&スナップショット」から、まずは「ボリュームがありません」にあるアイコンをクリックし、ボリュームを作成する

ボリューム容量は、スナップショットをどれぐらい利用するかで決める。全く使わないのであれば最大容量でも構わない。ここでは2TBに設定している

 スナップショットとは、その名の通りカメラで撮影するように、そのときのファイルの状態を保持するもの。手動で保持することもできるし、定期的に自動で保持することもできる。万が一誤って修正してしまったときなどにもとに戻すことが可能で、安全性を高めるのであれば設定しておくに越したことはない。

「スナップショット」は定期的に保存・破棄する設定が可能で、手動でも保存できる

 とはいえ、さすがに900MB程度だと容量が少ないので、今回は2TBほどにしているが、利用する環境に合わせて設定してほしい。

 続いて、外部からアクセスするための設定を行なう。通常、外部からアクセスするためには、Dynamic DNSサービスを利用したり、ルーターの設定をするなど少々面倒だ。しかし、QTSなら「myQNAPcloud」サービスが用意されており、簡単にセキュアな接続が可能となる。

「myQNAPcloud」は、外部からのアクセスを簡単に利用できるサービス。

 このサービスを利用するにはQNAP IDを登録する必要があるが、最低限NASを管理する人だけ登録すれば従業員すべてが利用できるので、迷わず登録しよう。

 デバイス名が外部からアクセスするためのURLに使われるため、わかりやすい名称にしておくと覚えやすい。

QNAP IDでログイン後、アクセスするための名称を決める。それがURLの一部となる

自動ルーター構成は、UPnPによって外部からのアクセスがあった場合NASに接続するための設定を行なうもの。対応ルーターが必要だ。また、アクセスコントロールの「カスタマイズ」は、ユーザー一人ひとりQNAP IDが必要となるので、「パブリック」でもいい

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