週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Core i7-11800H・16GBメモリー搭載で、今なら18万6780円から!

動画・写真編集の初心者からプロまでオススメできる、15.6型で約1.73kgのRTX 3050搭載高コスパクリエイター向けノートPC「DAIV 5P」

2021年10月25日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集●八尋/ASCII
提供: マウスコンピューター

写真・動画編集での使用感をチェック

 ベンチ結果はかなり良好なのが確認できたので、今度は実際の作業を行なって動作チェックをしてみた。

 まずはデジカメで撮影したRAWデータを、PSD形式やJPEG形式に変換するもっともポピュラーといえる現像ソフト「Adobe Photoshop Lightroom Classic」の使用感をチェック。2400万画素のデジカメで撮影した500枚のRAWデータを、PSD16bit形式とJPEG(最高画質)で書き出すのにかかった時間を測定した。

 なお現像時に補正などは一切加えず、取り込んだ状態からそのまま書き出しを行なっている。また書き出しとは別にLightroom Classicで色や明るさの補正を行ない、使用感も確認した。

書き出し中のCPU使用率は100%をキープ、クロックは4.00GHzを超えることもあった。GPUの使用率は内蔵グラフィックとRTXが共にほぼ動いていない

色補正を行なったが、こちらでも基本的に動作しているのはCPUで、GPUの使用率は高くないが、補正量に合わせてほぼリアルタイムでプレビューが確認できるので操作感は良好だ

明るさ補正も同様にCPUの動作率は上がるが、GPUの使用率は低いまま。しかし、プレビュー表示は早く処理にストレスを感じない

 書き出しにかかった時間は、PSD16bit形式への書き出しが約6分8秒、JPEG(最高画質)への書き出しが約5分42秒と、かなりの速度で処理できている。インテルの第10世代CPUを採用したハイエンドデスクトップに匹敵する書き出し速度で、かなり高速に書き出しが行なえた。

 Lightroom Classicでは、GPUの恩恵は一部機能のプレビュー表示にGPUのアクセラレーションが動作し、素早くプレビューが確認できる程度なので、本機では余裕でこなせている感じだ。

 補正に合わせたプレビュー表示は、遅延することなくパラメーター変更にリアルタイムで反応するので、作業は快適そのものだ。処置能力が高く、微妙な調整に瞬時に反応するほか、高色域ディスプレーによりわずかな変化も再現し確認しやすいので、作業性はとにかく高い。

 一般的な汎用性を重視したお得感のあるノートパソコンではディスプレーの色域が足りず、微妙な調整を行なっても判断しにくいものが多いが、DAIV 5Pのディスプレーなら専用のカラーキャリブレーションずみディスプレーに匹敵する色の再現性があるため、最終調整まで含めて処理が可能な場合も多い。ロケや外出先などの環境が整ってない場所で作業できるというのは、興味を惹かれる人も多いのではないだろうか。

 続いて、こちらも写真編集向けとしてもっともメジャーなソフトの1つである「Adobe Photoshop」をチェック。6000×4000ピクセルのPSD16bitデータを開き、補正作業を行なってみた。

 PhotoshopでもGPUによる恩恵はそれほど高くはないが、ディスクリートGPUが搭載されているだけでプレビューの反応速度は上がり、操作感が向上するのを実感できる。また作業内容にもよるが、ディスクリードGPUの性能が高いほど動作に余裕がでて、解像度の大きなデータの処理や幾重にもレイヤーを重ねる作業では、GeForce MXシリーズやGTX 10シリーズよりRTX 30シリーズのほうが処理能力は高い。

Photoshopでは100%以上に拡大することもあり、画面の書き換え時にかなり負荷が上がるが、処理は軽い

背景ぼけや前ぼけを作れるフィルターは人気が高く使う人も多いと思うが、操作感は良好だ。プレビューの反応は速く、パラメーター変更の追随性はほぼリアルタイムで反映される

こちらはピントの合い具合を判断して切り抜きを自動的に行なうツールで、かなり処理は重めだが、GeForce RTX 30シリーズのGPUアクセラレーションに対応しており、高速な処理が可能になっている。タスクマネージャーを見るとRTXは動作していないように見えるが、CPUの負荷もそれほど上がってないので表示されないだけで、機能はしていると思われる。これにより、切り抜き作業が格段に楽になることも多々ある

 画像を拡大し隅々のチェックを行なう作業は地味だが、ときによっては数百枚単位の画像を確認することもあり、GPUへの負荷はかなり高い。おもに手のひらツールやナビゲータパレットを利用して、画面スクロールを左右上下自在に動かしたり、拡大縮小を繰り返したりすることが多いと思うが、その際にも遅延はまったく感じず、ストレスを感じないで作業が行なえる。

 基本的には調整や補正のプレビューでGPU負荷が上がり、実行ではCPUがおもに動作するが、重要なのはどれだけプレビューが快適に行なえるかだ。調整に合わせて表示が遅れると作業にストレスを感じてしまうが、DAIV 5PのCore i7-11800HとGeForce RTX 3050の組み合わだと、レイヤーやフィルター作業を重ねていってもそうそう重く感じることはない。作業をしているとノートパソコンだということをまったく感じない処理能力だ。

 今度は「Adobe Premiere Pro」で動画編集をチェックした。約10分の動画を作成し、MP4形式で書き出しにかかった時間を計測。加えて、タイムライン上で補正作業やエフェクトを追加してみた。

 デジカメで撮影した約30秒の動画を、4KとフルHDで複数用意し、それぞれをつないで約10分の4KとフルHDの動画を作成した。書き出しには、Premiere ProにプリセットされているYouTube4K用の設定を使っている。なおトランジションやエフェクト、補正はまったく加えない状態で、ただつないだだけなので、負荷はあまり高くない。実際にはテロップやエフェクト等が加わるので、もっと書き出し時間はかかると思われるので、参考程度に考えておいてほしい。

CPU負荷は低めだが内蔵グラフィックが70%弱、GeForce RTX 3050にはほぼ100%まで負荷がかかっている

カット間にトランジションを入れてプレビューを行なった。動作はスムーズ、わずかな駒落ちはあるが、作業に影響が出るほどではない

トーンカーブで明るさの補正を行なったが、こちらもGeForce RTX 3050への負荷が高い。なおトーンカーブで作業するとGeForce RTX 3050へ負荷がかかるが、明るさやコントラストなどの単一の調整ではCPUへの負荷が上がる

 4Kでの書き出しにかかった時間は約2分29秒、フルHDへの書き出しは約1分39秒と、驚異的な速度で書き出しが行なえている。Core i7-11800Hの性能が高いのに加え、Iris Xeアーキテクチャーによる内蔵グラフィックの動画支援機能、GeForce RTX 3050 LapTop GPUのCUDAコアによるアクセラレーションと複数の支援による高速処理だと思える。

 Premiere Proでの作業性もかなり良好だ。動画編集は静止画よりも手数が増え手間がかかるが、ストレスは感じることなく作業が行なえる。なによりプレビュー動作が早く、エフェクトやテロップなどの作業がスムーズに行なえるため、ノートパソコンで動画編集をやりたい人には、かなり魅力的に感じるのではないだろうか。

 これなら出先で動画を作る場合などでも十分に使えるだろう。以前、複数日にわたるイベントで、初日に撮った動画を編集して次の日に発表しなくてはいけないという場面に遭遇したことがあり、作業をしている人は夕飯も満足に取れずに作業していたが、このような仕事があっても、DAIV 5Pがあれば作業にかかる時間が短縮でき、かなり睡眠時間を確保できるのではないだろうか。

外出先でも作業がある初心者からプロまでにオススメしたい1台

 DAIV 5Pで実際にソフトを使ってみたが、静止画も動画もベンチマークテストの結果そのものといった印象を受けた。処理能力は高く、メインパソコンとして運用できる性能だ。

 写真や動画を撮る仕事をしている人の多くは、ロケ先には手頃なサイズのノートパソコンを持っていって、帰ってからメインマシンにデータを移動し、そこから本格的な作業をするという人も多いだろう。しかしDAIV 5Pなら、最終作業まで1台でこなせるので、撮影してすぐに作業を行なえ、現場や移動中などでも作業を進めることができ、かなり効率のよい運用が可能になると思える。

 さらに、手頃な価格帯で入手できるので、移動時の作業用マシンや、これからコンテンツ制作を始めたいと考えている人にもオススメだ。とくに、これから始めるといった初心者だと、満足に機能するマシンを最初に使わないと作業を覚えるのに苦労するので、是非とも候補に入れてほしい。

(提供:マウスコンピューター)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう