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デジタルの敵は停電! APCのUPS「BK750M-JP」に接続していざという時に備えよ!

2021年11月25日 11時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII
提供: シュナイダーエレクトリック

突然電気が使えなくなるリスクを最小限にするUPS

 「新しい日常」によりテレワークが一般化した昨今。アスキースマホ総研のスピーディー末岡も例に漏れず、終日自宅で作業をすることが多くなったようです。通勤時間をそのまま作業時間に充てられるため、作業効率が上がった人もいるでしょう。休憩も好きなタイミングで取れます。

 メリットが多いテレワークですが、わかりやすい変化としては自宅で動作する電子機器の増加があります。スピーディー末岡は取材がない日はほぼ家にいることが多く、一般家電だけでなく、テレビ、スマホ、タブレット、ゲーム機、オーディオ、無線LANルーター、NASなどの電子機器が24時間体制で稼働しています。電気代も怖いですが、災害や電気の使い過ぎによるブレーカー落ちなどのアクシデントで大事なデータが入ったNASや仕事用PCが吹っ飛んでしまうのは、PC/IT系編集者としては最も恐ろしいことです。

スピーディー末岡のノートPCと、APC「BK750M-JP」

 たとえば停電が起きたとき、会社なら非常用電源があるのでセーフという場合もありますが、一般家庭には普通そのようなモノは用意されていません。停電になったらPCは起動できないし、スマホも充電できないし、テレビもつかない、ゲームもできない、音楽も聴けないと、ある意味外界とシャットアウトされてしまうのです。突然電源が切れたことによってNASなどのデータも消えてしまう可能性があります。“自宅で仕事”がメリットのテレワークですが、仕事ができなくなるというデメリットも抱えているのです。

 とはいえ、解決方法がないわけではありません。文明の利器にはそんな「万が一」に備えたモノがあるのです。アスキー読者なら名前くらいは聞いたことがあるでしょう。それが、無停電電源装置(以下、UPS/Uninterruptible Power Supply)です。雷が落ちた場合、USPナシだと「雷サージ」により、PCが故障してしまうケースも考えられますが、UPSは過電圧を自動的に遮断して、そこに接続した電子機器を守ってくれたり、停電になっても内蔵バッテリーが電源を供給してくれる装置なのです。とは言え、頭ではどんなものなのか知ってるけど、実際に使ったことはない……という人も多いと思います。スピーディー末岡もそのひとり。「うちの近くは災害も少ないし大丈夫でしょ」と謎の自信を持っているのですが……それはただの過信です。

自宅でAPCの最新UPS「BK750M-JP」をチェック!

 今回はそんなUPSの中から、家庭用に好適なAPCの最新モデル「BK750M-JP」を実際にスピーディー末岡が使い、その快適さ、安心さをレポートしたいと思います。家にたくさんの電子機器がある人はとくにチェックです!

750VA(450W)の大容量で
家中のデジタルデバイスを守る「BK750M-JP」

 APCは1981年に3人のMITリンカーン研究所の電子電力エンジニアによって設立。2007年にシュナイダーエレクトリックの傘下となりましたが、誕生以来、長年に渡りUPSではトップシェアを誇ります。低価格のエントリーモデルからデータセンター向けの巨大モデルまで種類も豊富、ウェブサイトから使用環境に合わせた最適なモデルが探しやすいのも魅力です。

BK750M-JP

 BK750M-JPは、その名の通り最大出力容量が750VA(450W)のモデル。この最大出力容量がUPS選びの大きなポイントで、接続する機器の総電力容量に対して、余裕を持たせたスペックの製品を選ぶことが必要となります。

本体梱包箱に書かれたランタイムの目安

 気になるのは使える時間(ランタイム)。APCによると、20インチのモニター付きエントリーグレードのデスクトップPCとインターネット用のルーターを組み合わせた場合(40W)で129分の給電ができるとのこと。24インチのモニターにPC、外部電源スピーカーにインターネットルーター(240W)で約11分、42インチの液晶テレビにゲーム機(335W)で6分弱だそうです。これだけの時間があれば、停電時にPCやゲーム機のデータを保存し、安全にシャットダウンに導くことはできそうです。

BK750M-JPの梱包箱

BK750M-JP梱包箱の側面には、コンセントが6個口であることなどが明記されている

BK750M-JP梱包箱の背面には機能が書かれている

梱包時の重量は11.6kg

 せっかくなので開封の儀をしたいと思います。箱は結構大きく、横50㎝×高さ28cm×奥行き23㎝程度。重量は11.6kgと結構重たいですが、オンライン専売なので販売店から持ち帰る必要がないこと、頻繁に置き場所を変更するものでもないことから、とくに問題はないでしょう。箱にはBK750M-JPの特徴が色々と書かれていますので、開梱前にチェックすることをオススメします。

ふたを開けると梱包材に挟まれた状態の本体が姿を現わします

本体のほか、取扱説明書、USBケーブル(A-Bタイプ)、3P-2P変換コネクタが同梱されている

 箱を開けると本体のほか、取扱説明書とUSBケーブル(A-Bタイプ)、3P-2P変換コネクターが同梱されています。本体は重たいので、開梱面を底にしてひっくり返すようにして取り出すとよいでしょう。

電源を入れていない状態のフロントパネル

フロントパネルには5V2A出力のUSB-Aレセプタクルを用意する

本体側面。かなり奥行きが長いので置き場所の面積を確保しておこう

 フロントパネルには電源スイッチのほか、DC5V2A出力のUSB-Aタイプレセプタクルが用意されています。ここからスマートフォンやタブレットの充電が可能なのがポイントです。

BK750M-JPのリアパネル(開梱時の状態)

本体下部には6個口のコンセントとリセット用サーキットブレーカー、直出しのACケーブルを配置する

 背面にはコンセントが6個口。すべてサージプロテクション回路を搭載しており、万が一の時から接続機器を守ってくれます。ACケーブルは直出しで長さは1.8mほど。その上にはリセット用のサーキットブレーカー(プッシュ式)を用意しています。コンセントの間隔はやや狭いので、ホスピタルグレードなどの大型ACインレットを差し込むと隣の端子に干渉する場合があります。

データ通信用のUSB-Bレセプタクルとサージプロテクト用LAN端子を用意する

 コンセントの上側には、PCと接続するためのUSB端子と、落雷時にLAN経由で機器の破損を防ぐためのRJ45端子が用意されています。

背面右側にあるコネクターをスライドさせる

スライドさせた状態。金属部品が見えるので、それをバッテリーコネクターに差し込む

差し込んだ状態

これで準備は完了

 使用する前にバッテリーコネクターを接続します。コネクターは背面右側の黄色の部品をスライドさせ差し込むだけと簡単。準備といっても、とても簡単です。

13インチのノートパソコンと並べ、電源を入れた状態。緑色のLEDが点灯する。ノートPCはバッテリーを搭載しているが、もしバッテリー残量が少ないときに停電になったら……と考えると、やっぱりUPSに繋ぎたい

ゲーム機だって落雷の被害から守りたい!

 フロントパネルの電源ボタンを長押しすれば、ビープ音と共に緑色のLEDが点灯。これで動作状態になります。黒のボディーに緑の光はスタイリッシュです。では使ってみましょう。

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