週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ミリタリー系マザーボードにベストマッチ! 「ラギッドスタイル」の新メモリー「XPG SPECTRIX D45G」をテスト

2021年09月29日 10時00分更新

「XPG SPECTRIX D45G」「XPG GAMMIX D45」はラギッドスタイルのヒートシンクを特徴とするゲーミングメモリーだ。前者はアドレッサブルRGBで鮮やかに光るギミックも備える。ヒートシンクのパターンはシンプルだが、肉厚の素材で、大胆にメリハリを付けたモールド、粗さを残した表面仕上げが印象的だ

 自作用マザーボードの定番ジャンルとして確立した「ゲーミングマザー」。アドレッサブルRGBやRGB LEDによって光るギミックやミリタリーテイストをフィーチャーするなど、機能だけでなくビジュアルにもこだわった製品が数多く存在する。

 ADATAのゲーミングブランドXPGから新たに登場した「XPG SPECTRIX D45G」「XPG GAMMIX D45」は、そうしたゲーミングマザーと合わせるのにピッタリなDDR4メモリーモジュールだ。

 XMP 2.0対応の高速仕様に加えて、ミリタリーテイストにフィットするラギッドスタイルのヒートシンク、アドレッサブルRGBによるライティングエフェクト(SPECTRIX D45Gのみ)で、ゲーミングPCの仕上がりをワンランク上にグレードアップしてくれる。実機を入手したのでその魅力を見ていこう。

XPG SPECTRIX D45Gはライティングエフェクトに加えて、より高速なタイプも用意されている

  SPECTRIX D45G GAMMIX D45
型番 AX4U36008G18I-DCBKD45G AX4U32008G16A-DCBKD45
スピード DDR4-3600 DDR4-3200
レイテンシ CL18-22-22 CL16-20-20
電圧 1.35V 1.35V
XMP XMP 2.0 XMP 2.0
サイズ 133.35×45.26×8.2mm 133.35×39.17×8.2mm
保証期間 限定永久保証 限定永久保証

Amazon.co.jpへのリンク(XPG SPECTRIX D45G)
Amazon.co.jpへのリンク(XPG GAMMIX D45)

高品質基板採用の高速動作モデルの
「XPG GAMMIX D45」はDDR4-4400まで用意されている

 メモリーとしての基本仕様を確認しよう。XPG SPECTRIX D45GのラインナップはDDR4-3600から最速DDR4-4400までの高速タイプのみを揃えている。今回の評価機材は、DDR4-3600モデルで、CL18(18-22-22-22)、動作電圧1.35Vという仕様だ。

 XPG GAMMIX D45のほうは、DDR4-3200(CL16)とDDR4-3600(CL18)の2グレード。今回の評価機材はDDR4-3200モデルで、CL16(16-20-20)とネイティブDDR4-3200よりも高速な仕様となっている。動作電圧はこちらも1.35Vだ。

 いずれも高速動作時でも安定動作できるよう高品質なDRAMチップと基板を採用する。Intelだけでなく、AMDプラットフォームでの動作検証がなされており、互換性リストもウェブページで公開している。

XPG SPECTRIX D45Gは、アドレッサブルRGB対応の高速ゲーミングメモリー。今回はDDR4-3600(CL18)モデルを試用。2枚組(8GB×2)パッケージの実売価格は2万5000円前後

XPG SPECTRIX D45Gは、ヒートシンクの上にアドレッサブルRGB LEDで光るライトバーを搭載している

XPG GAMMIX D45は、LED演出のないシンプルな高速モデル。DDR4-3200(CL16)とDDR4-3600(CL18)モデルがあるが、今回は前者を試用。2枚組(8GB×2)パッケージの実売価格は、1万円弱

XPG GAMMIX D45はライトバーは無いが、そのぶん価格はリーズナブルでコスパに優れる

いずれもXMP 2.0に対応 UEFI上で設定をロードして高速動作

 どちらもXMP 2.0に対応しており、UEFIセットアップで設定をロードすることで簡単に高速設定が適用され、本来のパフォーマンスを発揮できるようになる。

 XMPのプロファイルは同じ設定が2つ格納されているので、どちらでもよい。なお、UEFIのデフォルト設定で利用すると、どちらもDDR4-2666(CL19)で動作する。

UEFIセットアップでXMPプロファイルをロードすることで、本来の性能を発揮できる

AIDA64 Extremeで表示したSPD情報(SPECTRIX D45G)

AIDA64 Extremeで表示したSPD情報(GAMMIX D45)

ミリタリーテイストに合うラギッドスタイルのヒートシンク

 両方のメモリーに共通するのが、同社が「ラギッドスタイル」とうたうヒートシンクだ。

 ラギッド(rugged、ラグドとも)とは、英語で「ごつごつした」「いかめしい」「無骨な」といった意味で、ファッションの世界では、ミリタリー系や作業着系などでコーディネートした「無骨で男性的なスタイル」を指す言葉として定着しているようだ。

 その予備知識を仕入れたところであらためてヒートシンクを見ると、なるほどと思わせる仕上がり。シンプルでありながら、肉厚の素材、大胆にメリハリを付けたモールド、あえてザラザラとした粗さを残した表面仕上げなど、まさしく「ラギッド」なスタイルを表現している。

英語で「ごつごつした」「いかめしい」「無骨な」といった意味をもつ「ラギッド(rugged)」なスタイルを表現している

 ゲーミングマザーにはかねてより、高性能や高耐久をアピールする演出として、こうしたミリタリー、ラギッドなテイストをフィーチャーした製品がある。そうしたデザインの製品にはピッタリ合いそうだ。

 大胆なデザインは、ヒートシンク本来の「表面積を稼いで放熱効率を上げる」という点でも効果的だろう。

細部までこだわりが感じられる

アドレッサブルRGBによる美しい発光が楽しめる

 「XPG SPECTRIX D45G」については、ヒートシンク上にアドレッサブルRGBギミックを搭載する。

XPG SPECTRIX D45Gは、ヒートシンクの上にアドレッサブルRGBで光るライトバーが付いている

 LEDカバーの色はよくある乳白色ではなく、ややスモークを入れており、ラギッドなイメージを意識したものなのだろう。発光した状態でも乳白色カバーの製品よりは気持ち落ち着いて見える。

 光らせるために配線などは不要で、マザーボードに差して電源を入れれば自動的に光る。また、ASUSTeK/ASRock/GIGABYTE/MSIといったメジャーなマザーボードベンダーの制御ユーティリティーにもれなく対応しており、マザーボードから発光を制御することが可能だ。

マザーボードに制御機能がなくともランダムに光る

MSI「Dragon Center」ユーティリティーに含まれる「Mystic Light」では、発光機能を持つデバイスの個別制御のほか、複数まとめて制御する同期制御も可能だ

 MSIのMystic Lightを利用した発光の様子。「MB制御なし」「レインボー」「マーキー」「流星」「ブレス」「点滅」「カラーサイクル」と順次切り替えている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう