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プレミアムセダン・レクサス「IS」に見る無個性という名の個性

2021年09月18日 12時00分更新

室内は質感が高く、ラグジュアリー

 ハイブリッドシステムから生み出された出力は、CVTを介して四輪もしくは後輪に伝えられます。今回試乗したのはFRモデル。トヨタのFRスポーツセダンといえば、アルテッツァを思い出す人も多いのでは? ですがアルテッツァと大きく異なるのはプレミアムであること。

レクサスIS300hのインテリア

レクサスIS300hのドライバーズシート

レクサスIS300hの車内

レクサスIS300hのメーターパネル

アクセルペダルはオルガン式だ

アームレストの内部

アームレスト内に2系統のUSB充電コネクタとアクセサリーソケットがある

ドア内張りまわり

 それは室内で強く印象づけられます。ラグジュアリースポーツという言葉が相応しい、レクサスならではの空間に仕上げられています。このレクサスらしい、というのがプレミアムブランドにとって重要な要素で、どのレクサス車に乗っても世界観が統一されています。試乗車はバージョンLという高級グレードで、品質の高い素材を多用。個人的にはステアリングホイールの上側がブラックアッシュ仕上げの木材に心がときめきました。

シフトレバーまわり

リモートタッチ

10.3型ディスプレー

 レクサスらしさといえば、シフトレバー後方に設けられた「リモートタッチ」と呼ぶインフォテインメントシステムのコントローラー。10.3型へと大型化されたディスプレーをタッチパッド式で操作するのですが、不慣れな私にはちょっと使いづらいところ。正直、ディスプレーをタッチした方がラクなのですが、画面が汚れるしレクサスオーナー(仮)たるものリモートタッチだろうということで、こちらで操作することに徹しました。インフォテインメントは実に多機能! そのメニューの多さに圧倒されつつも、これも使いこなさないとレクサスオーナー(仮)にはなれない気が……。スマートフォン連携は、Apple CarPlay、Android Autoのみならず、スマートリンクデバイスまで用意する充実ぶりは流石のひと言です。

マークレビンソンらしいノブが美しい

 オプションのカーオーディオはマークレビンソンの手によるものが搭載されていました。マークレビンソンは、ハイエンドオーディオというジャンルを確立したアメリカの名門で、オーディオ業界では広く知られています。搭載するデッキはBlu-rayにも対応しており、車内がホームシアターに変身することだって難しいことではありません。ノブの仕上げは、まさにレビンソンそのもの。指先にイイモノ感が伝わります。

シフトノブ

 シフトレバーはイマドキ珍しいゲート式。あまりに久しぶりなので、どうやって動かすのか最初わからず恥ずかしい思いをしました。ATセレクターはボタン式やストレートなレバー式、そしてジョイスティックと様々ですが、これが実際に使うと「ゲート式の方がいいのでは」と思えるから不思議です。スタータースイッチがハンドル左側方向にあるため、エンジンに火を入れて、そのままシフトへという一連の動作が実にスムーズにできるのもレクサスのよいところ。こういった細かな気配り、さすがおもてなしのレクサスです。

走行モードセレクター

 ジョグダイアルで切替できるドライブモードセレクターは、エコ/ノーマル/スポーツ/スポーツプラスと4種類。さらにノーマルにはインディビデュアルという個別設定モードが用意されています。自分はエコモードかスポーツプラスモードしか使わないのですが、ジョグダイアルで素早く設定変更できるのは便利です。

リアシート

後部座席の背もたれを倒したところ

ラゲッジスペース用のトランクドア

ラゲッジを開けた様子

後席用エアコンダクト

後席ガラスドア

サンシェードを立ち上げた様子

 後席も上質で、トランクスルーを始めとして使い勝手の面で不足ナシ! 強いて挙げるなら、後席にUSB充電端子が用意されていないことでしょうか。その一方、リアにサンシェードが設けられており、プレミアムなセダンにはこのような装備が付くのかと感心しました。

財布に入れても厚さをあまり感じないリモコンキー

 リモコンキーはカード型で、財布のカード入れに綺麗に収まるタイプ。鍵をジャラジャラさせることはありません。案外クルマの鍵って行方不明になりがちなんですよね。これはうれしいポイントです。

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