猫撮影に77mm相当はベスト! カメラが進化したので今年もiPhone買うぞ!【荻窪 圭】
9月14日(現地時間)に発表された「iPhone 13」シリーズについて、アスキーの執筆陣に想いを聞きました。
猫写真家である荻窪氏は、やはりカメラ性能が気になったようです。
iPhoneはカメラが一番良いモデル一択!
相変わらず凝りに凝った演出のApple Eventでありましたな。さすがApple。
iPhoneに限らないのだけど、スマートフォンの使い道ってかなり固まってきていて、そこそこのハイエンド機を使ってる限り性能に不満を感じることはずいぶん減ってると思う。だから買い換えサイクルも落ち着いてきてて、昔のように2年で買い換える必要もなく、iPhoneに関していえば、Felica搭載以前のモデルは買い換えた方がいいと思うけど、よほど大きな革新がない限り、バッテリーが元気なうちは使い続けられそうだ。
つまり、毎年買い換えるのは酔狂な人だけで、わたしは酔狂な側なので今年も買うのである。買うからには買い換えるだけのモチベーションが必要なわけで、わたしの場合はカメラ。今の時代、目に見えて改善できるところといえばやはりカメラであり、特に進化の余地が大きいのは映像系であり、毎年何らかの違いがあるのだ。
というわけで、毎年「カメラ性能が一番良いモデル」「同じカメラ性能が複数モデルある場合は安い方」という基準でiPhoneを買ってる荻窪圭です。なのでカメラの話だけする。
注目したのはiPhone 13系とiPhone 13 Pro系の違い。一見、カメラがデュアルかトリプルかに目がいくけれども、今回はそれに加えて、カメラユニットそのものが違うのだ。iPhone 13 Pro系の方が超広角カメラも広角カメラも性能が上なのである。超広角カメラは、AFがついてマクロ撮影(つまり超近距離での撮影)が可能になった。超広角カメラをマクロ撮影用に使うってアイデアは「GALAXY S21」や「OPPO Find X3 Pro」がすでに実現してて、ちょっとうらやましかったのである。iPhone 13系にはこれがない。
広角カメラの方はセンサーサイズが大きくなり、なおかつレンズのF値も上がった。順当にクオリティーが上がったと思っていい。コンピュテーショナルフォトグラフィーパワーがあるので両者の画質差が出るシーンはわずかだと思うけど、わずかな差が気になるのだ。
超広角と広角という2つのカメラだけを見ても、iPhone 13/13 miniより、iPhone 13 Pro/13 Pro Maxの方がカメラ性能が上なのである。
次に注目したいのはiPhone 13 Proと13 Pro Maxのカメラ機能の差。これが、ないのである。iPhone 12 Proのときは、ProとMaxで望遠カメラの仕様が違った。12 Proは望遠が2xの52mm相当、12 Pro Maxは2.5xの65mm相当だった。それがiPhone 13 ProではProもMaxも3xの77mm相当に統一されたのだ。どっちを買っても(スペックを見る限り)同じカメラ性能であるからして、持ち歩きやすくてちょっと安い方(iPhone 13 Pro)を選ぶか、高いけど老眼に優しい大きな方(iPhone 13 Pro Max)を選ぶかという選択肢ができた。
ただ、ちょっと気になったのは望遠カメラが3xに伸びたこと。
望遠に強くなるのは単純にうれしいし、このくらいの画角の方が遠近感が弱くなってものの形がきれいに撮れるので使いでがあるのだが、広角カメラが26mmで望遠カメラが77mmとなると、その間が開きすぎてると思う。その間で使いたいとき(50mmくらいとか)は広角カメラのデジタルズームになる。デジタルズーム時のクオリティーがどのくらいなのか(ここ、あまり注目されてないけど処理によってクオリティーの差が大きく出るのだ)、要チェックなのである。
その辺は筆者の連載「這いつくばって猫に近づけ」で猫撮って確かめてみる予定。猫を撮るには77mm相当ってかなりいいからね。
カメラ性能以外は順当な性能向上なのでまあ気にしてない。あ、Touch IDが復活しなかったのは残念かな。Android機ではかなり優秀なディスプレー上の指紋認証を搭載したモデル(特にシャープのAQUOS R6)が出てきているだけあって、iPhoneもそろそろやってほしい。そのくらいである。
ではまた「這いつくばって猫に近づけ」でお会いしましょう。
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