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6000円台のアクティブスタイラス「PASTEL SKETCH PRO」試用感想

秘密(?)の「iPadモード」でパワーアップする六角形タッチペンで描く!

2021年09月09日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: 株式会社プリンストン

●番外編:小5+PASTEL SKETCH PRO
 番外編として、小5の息子にPASTEL SKETCH PROの書き味を試してもらった。普段はAndroidスマホとMacBook Airユーザーなのでタッチペン経験はない。

 筆者の居住している地域では、GIGAスクール構想によって小学生の「1人1台端末環境」が実現されていて、息子もタッチパネル搭載型のChromebookを学校で使っている。タッチ操作で絵を描く授業もあったということだが、学校ではタッチペンではなく指先で絵を描いたという。そんな息子にPASTEL SKETCH PROをiPad Airとともに手渡してみたのだ。

 まず口をついて出たのは「なにこれ鉛筆じゃん」という言葉。さすがに鉛筆を持ち慣れた小学生、その手触りには敏感ということだろうか。重さは「普通」だそう。そして書き味は「ノートと一緒だよね」。GoodNotesの使い方を教えてみたところ、「塾の授業のノートに使えるね」などと言う。

 学校で使うと言い出さないのはさすがに小学生思考というところだろうが、PASTEL SKETCH PROをすらすらと自然に使う様子を見ていると、おそらく筆者よりも息子のほうが使いこなしは早いであろうことを予感させた。

息子の滑らかなペンさばきに驚く(タブレット授業でタッチペンを使っていないことにはもっと驚いたが)

イラストレーターもPASTEL SKETCH PROを使ってみた!

 PASTEL SKETCH PROを、知人のイラストレーターにも軽く試用してもらった。

 氏曰く、「写真や校正に落書きをするとか、出先でササッとスケッチするには問題ないように思えます。塗りも快適でした。ただ、汎用モードでは“ペン先”と“画面上での書き始めの地点”にわずかなズレが発生します。iPhoneぐらいの画面サイズですと1mm程度でしょうか」とのこと。

 時間が限られていたため落書きをしてもらった程度だが、握り心地などにマイナス点はないそうで、頻繁にペンを握るプロにとっても六角形鉛筆の形状は「ザ・無難」なのだとあらためて思い知った。

外出先でササッと試用してもらった

かゆいところに手が届くコスパ良しのタッチペン

 PASTEL SKETCH PROをひと通り試用してみたが、使用感で触れたように使い心地は非常に良い。動作も安定している。接続が切れたり文字が途切れたり、ということはなかった。

 書き味以外の部分でも感心するところが多い。マグネット吸着でスッキリ持ち運びできたり、充電端子がUSB Type-Cだったり、形状が六角形で握りやすかったり……といった基本性能以外の箇所で満足できるのは◎。

 タブレットにもいろいろあるが、iPadシリーズを選択した人にとってはこのPASTEL SKETCH PROは最適だろう。なんといってもiPadモードの使い勝手が良いからだ。Apple Pencilという「公式製品」は存在するものの、書き味に問題がなく、価格差も大きいことなどを考慮に入れれば、マイ・ファースト・タッチペンとしてPASTEL SKETCH PROを選択するのは十分アリなのでは? と思う次第だ。

 筆者のような「校正PDFに赤ペンで修正を入れる」という、ちょっと特殊な使い方でなくとも、普段使いで手書きメモを取るかもしれない、そしてヒマなときにはイラストでも描いてみようかな……というような人には、ぜひ手元に置いておいていただきたい製品だ。

 もちろん、スマホやほかのタッチパネル搭載デバイスでも使えるわけだし、必ずしもヘビーに使う予定がなくても、持っていればイザというときに便利に使えるはずだ。

(提供:株式会社プリンストン)

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