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ついに発売となったTiger Lake Hの頂上モデルをレビュー

「Razer Blade 15 アドバンストモデル」(2021夏) はCore i9+RTX3080に4K OLEDで史上最強だった!

2021年08月27日 11時00分更新

旧モデルと比べてCPUもストレージも大幅に速度向上

 最後にベンチマークスコアをチェックしよう。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」で12321pts、「CINEBENCH R20」で4783pts、「CINEBENCH R15」で2033cbを記録した。「Core i7-10875H」と「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」を搭載する旧モデルが9141pts、3545pts、1574cbだったので、約1.35倍、約1.35倍、約1.29倍と大幅にCPU性能が向上している。

 一方3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyで9882、Fire Strikeで20420、Port Royalで6260を記録している。旧モデルが9923、21651、6240だったので、ほぼ同等のスコアだ。どちらもディスクリートGPUに「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」を搭載しているので順当な結果だ。

 ストレージ速度はPCIe Gen4 x4接続のSSDにアップグレードしたおかげで、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6910.93MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4980.65MB/sを記録した。

 旧モデルはリード2891.49MB/s、ライト2905.49MB/sだったので、段違いの速度だ。

 バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%、バッテリー残量5%までという条件で、バッテリーベンチマーク「BBench」を実行したところ、5時間58分55秒動作した。書類作成などの負荷の低めの作業なら、モバイルノートPC的な利用方法にも対応できる。

ベンチマークは「Razer Synapse 3」でCPUパフォーマンスモードを「ブースト」、GPUパフォーマンスモードを「高」、Windows 10の電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定して実施している

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は12321pts、R20は4783pts、R15は2033cb

「CINEBENCH R23」実行中のCPUの平均クロック周波数は3386.86MHz、最大クロック周波数は3867.8MHz、平均温度は80.22℃、最大温度は93℃(室温22.6℃で測定)

「3DMark」のTime Spyは9882、Fire Strikeは20420、Port Royalは6260、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、3840×2160ドット、フルスクリーン)のスコアは5297(やや快適)

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6910.93MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4980.65MB/s

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」実行中のキーボード面の最大温度は48.4℃(室温24.4℃で測定)、底面の最大温度は55.2℃、ACアダプターの最大温度は41.2℃

4K OLEDはゲーマーはもちろんクリエイターにも超おススメの
最強グラフィックマシンだ

 本製品のどれを購入するのかは悩ましい。ただ上位2モデルに限れば、Core i9-11900HとCore i7-11800HでCPU性能に違いはあるが、ディスクリートGPUはどちらも「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」で、VRAMの容量は16GBと8GBという違いがあるが、ディスプレーで決めてもいいだろう。

 というわけで、クリエイター向けには解像度と画質を優先して4K OLED、ゲーマー向けにはリフレッシュレートを重視してFHDやQHDモデルを推したい。なお本製品はメモリー、ストレージを換装できるので長く愛用できる。だからこそあとからアップグレードできないCPU、ディスクリートGPU、ディスプレーは妥協せず選んでほしい。

 

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