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ついに発売となったTiger Lake Hの頂上モデルをレビュー

「Razer Blade 15 アドバンストモデル」(2021夏) はCore i9+RTX3080に4K OLEDで史上最強だった!

2021年08月27日 11時00分更新

 Razerは15.6型ゲーミングノートPC「Razer Blade 15アドバンストモデル」を8月6日に発売した。本製品の最上位構成はCore i9-11900HにRAM32GB、SSD1TB、RTX3080で4K OLEDと、まさに特盛りスペック。またフルサイズのSDメモリーカードスロットを搭載するなどクリエイター用途も想定したインターフェース構成が魅力だ。

 最上位モデルの使い心地、パフォーマンスをじっくり堪能していこう。

「Razer Blade 15アドバンストモデル」希望小売価格31万9800円~

今回、CPUに「Core i9-11900H」(8コア16スレッド、2.50~4.90GHz)、ディスクリートGPUに「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」を搭載した最上位モデルを試用した

CPU/メモリー/GPU/ディスプレーが異なる6モデルを用意

 Razer Blade 15アドバンストモデルには、CPU、メモリー、ディスクリートGPU、ディスプレーが異なる下記の6モデルがラインナップされている。

4K OLED 3840×2160ドット(60Hz)モデル
・Core i9-11900H /RAM32GB /SSD1TB /RTX3080(16GB GDDR6 VRAM) / 47万8800円
QHD 2560×1440ドット(240Hz)モデル
・Core i7-11800H /RAM16GB /SSD1TB /RTX3060 (8GB GDDR6 VRAM) / 31万9800円
FHD 1920×1080ドット(360Hz)モデル
・Core i7-11800H /RAM32GB /SSD1TB /RTX3080 (8GB GDDR6 VRAM) / 42万9800円
・Core i7-11800H /RAM16GB /SSD1TB /RTX3070 (8GB GDDR6 VRAM) / 37万9800円
(QHDディスプレイ搭載モデルについては発売日未定)

 メモリーは最大64GB(DDR4-3200)まで増設可能で、ストレージはすべてPCIe 4.0x4接続SSDとなっており、最大4TBまで搭載できる。OSは「Windows 10 Home 64ビット」がプリインストールされている。

 インターフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI 2.1×1、SDメモリーカードスロット(UHS-III)×1、3.5mmコンボジャック×1と豊富に用意。通信機能はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートする。有線LAN端子は非搭載だ。

 本体サイズは355×235×15.8または16.99mm、重量はモデルによって異なるが4K OLEDモデルは2.08kg。80Whのリチウムイオンポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大7時間とされている。

 ゲーミングノートPCはインターフェースが充実していることが多いが、SDメモリーカードスロットを搭載しているのは珍しい。一方で有線LAN端子が非搭載なので、有線ネットワーク接続にこだわるのであればアダプターを用意する必要がある。

本体天面。ボディーは指紋防止コーティングの陽極酸化処理マットブラックを採用

本体底面。特殊ネジが使われているが、底面パネルを取り外し、メモリー、ストレージをアップグレードできる

ディスプレー面。FHD(1920×1080ドット、360Hz)、QHD(2560×1440ドット、165または240Hz)、4K OLED(3840×2160ドット、60Hz、タッチ対応)の3種類を用意

キーボード面。キーボード左右にステレオスピーカーを内蔵

本体前面と本体背面。排気は背面から行なわれる

右側面にSDメモリーカードスロット(UHS-III)×1、Thunderbolt 4×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI 2.1×1、ケンジントンロックスロット×1、左側面に電源端子×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、Thunderbolt 4×1、3.5mmコンボジャック×1を装備

電源投入時にはRazerのロゴが美しく点灯する

ディスプレーの最大展開角度は実測132度

本体以外に、ACアダプター、電源ケーブル、説明書、ステッカー、クリーニングクロスが同梱

ACアダプターのコード長は実測200cm、電源ケーブルの長さは実測102cm

ACアダプターの型番は「RC30-024801」。仕様は入力100-240V~3.6A、出力19.5 V11.8A、容量230W

本体の実測重量は2069g(4K OLEDモデル)

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測802.5g

ゲームもテキスト入力も快適なキーボード
4K OLEDはさすがの画質

 Razer Blade 15アドバンストモデルのキーボードは、キーピッチが実測19mm前後、キーストロークが実測1.5mm前後。かな刻印はないが日本語仕様だ。キーボード面の剛性は非常に高く、相当強く叩いてもほとんどたわみを感じない。また文字キーはすべて等幅に揃えられており、すべてのキーへ自然に指が伸びる。ゲームもテキスト入力も快適なキーボードだ。

 またアドバンストモデルにはキー単位のRGBライティング機能が搭載されており、ユーティリティー「Razer Synapse 3」で多彩なライティングエフェクトを適用できる。キーごとに色を割り当てられるので、ゲームや、アプリケーションで重要なキーだけを異なる色で点灯するといった実用的にも活用可能だ。

 タッチパッドのサイズは実測約130×80mmと非常に広く、表面はガラスで覆われているので指の滑りがいい。ストロークも適切で、クリック時に指がずれて誤操作してしまうこともない。クリエイティブ系アプリでドラッグ操作を多用するとき以外は、タッチパッドだけで快適に操作をこなせるはずだ。

 4K OLEDディスプレーはさすがのクオリティー。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率97.3%、DCI-P3カバー率100%という値が出た。写真の現像、動画のカラーグレーディングにも活用できる色域を十分備えている。

 ウェブカメラは室内灯下でも明るく撮れる。また、HDRをオンにすれば暖色寄りの健康的な肌色で撮影可能。IRカメラ(赤外線カメラ)機能を備えており、Windows Hello対応の顔認証を利用できる点も大きなメリットだ。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

キー単位のRGBライティング機能が搭載されており、個別に色を割り当てたり、さまざまなエフェクトを適用できる

タッチパッドのサイズは実測約130×80mm

ディスプレー上部にはWindows Hello対応IR HDウェブカメラ(1MP/720P)と、4つのアレイマイクが内蔵されている

ウェブカメラは室内灯下でも明るく撮れる。HDRをオンにしたほうが暖色寄りの健康的な肌色となる

4K OLEDディスプレーはクリエイター向けという位置づけ。色域はDCI-P3 100%、応答速度は1msと謳われている

色域を実測したところ、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率97.3%、DCI-P3カバー率100%という値が出た

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