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Core i9-11900Kを使ってパフォーマンスをチェック

優越感に浸れる! ASRockのOC向け高級マザーボード「Z590 OC Formula」はゲームやクリエイティブ用途で光り輝く至高の1枚だ

2021年09月03日 18時00分更新

Core i9-11900Kを全コア5.1GHzで動作させてみた

 残念ながら液体窒素を使った極冷オーバークロックを試すことはできないが、Intel ABT機能を有効にしてCore i9-11900Kの動作クロックをオールコア5.1GHzまで引き上げてテストしてみた。ストレステストには「CINEBENCH R23」を使用し、「Multi-Core(10分間)」を実行。「HWiNFO64 Pro」を使って、VRM電源回路部の温度や、ファン回転数などを記録している。

 なお、今回のテストではメモリーに5333MHz駆動に対応するTeam「XTREEM ARGB DDR4」を組み合わせたが、ストレステスト実行時に安定度がいまひとつだったので、クロックはDDR4-5000動作まで下げている。

オールコア5.1GHzで動作するIntel ABTでテスト

メモリークロックはDDR4-5333からDDR4-5000動作に下げている

    

 オールコア4.8GHzで動作する定格時から300MHz動作クロックがアップした5.1GHzで動作するIntel ABT運用時は、コア電圧も0.1V程度アップするため、テスト中のCPU温度は最大16度、平均で14度も上昇。VRM電源回路も同様で、Intel ABT運用時はトップ側で最大4度、リア側で5度アップしているが、最大でも60度に抑え込まれている。CPUソケット周りにエアフローのない水冷システム環境だが、計3基のVRM冷却ファンにより、VRM電源回路をしっかりと冷やせている。Z590 OC Formulaは、オーバークロック時にVRM電源回路部の温度を心配する必要はまったくないといえる。

各部温度とMOSファン回転数(定格)
平均値 最大値
CPU Package [℃] 71.4 73
MOS 1 [℃] 51.16 54
MOS 2 [℃] 51.58 55
MOS Fan1 [RPM] 2563.49 2694
MOS Fan2 [RPM] 2905.34 3139
各部温度とMOSファン回転数(ABT動作)
平均値 最大値
CPU Package [℃] 85.73 89
MOS 1 [℃] 54.5 58
MOS 2 [℃] 55.89 60
MOS Fan1 [RPM] 2559.36 2710
MOS Fan2 [RPM] 3144.88 3435

 「CINEBENCH R23」のマルチコアとシングルコアのベンチマークスコアもまとめているが、こちらはCore i9-11900Kの定格時とIntel ABT運用時の標準的なスコアになっている。

OC機能にデザイン、ギミックと魅力満載の1枚

4年ぶりに復活したOC Formula。オーバークロック以外の用途にも使えるスペックを備える

 ワールドレコードの更新を目指したオーバークロックをはじめ、オールコア5.1GHz+αの常用限界オーバークロックでのゲーミングや、クリエイティブ用途にもマッチするスペック&ギミックを備えているZ590 OC Formula。8万円前後と価格はかなり高くなるのがネックだが、所有、使用時の優越感は抜群だ。

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