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Ryzen 5 4500U搭載と現状唯一無二のAMD APUを備えるゲーム機型ポータブルPC「AYA NEO」の魅力に迫る

2021年08月06日 17時30分更新

高クロックメモリーにより
CPUの性能を高めに発揮

 では気になる性能を見ていこう。ノートPC用のプロセッサーとなるものの、本体サイズが小さいことから、性能がしっかり発揮できているのか少々気になるところだ。

 まずは総合性能を測る「PCMark 10」。トータルスコアーだけでなく、ソフトの起動やビデオ会議、Webブラウジングといった性能を見る「Essentials」、オフィスソフトの動作などをチェックする「Productivity」、動画や写真の編集、CGレンダリングなどの「Digital Content Creation」という、3つの結果にも注目だ。

「PCMark 10」のスコアーは4878と、Ryzen 5 4500U搭載機として標準的。一般的なPCとしても快適に使えるレベルにある

 Ryzen 5 4500Uを搭載しているだけあって、スコアーは高め。NVMe対応のPCIe接続SSDを採用したモデルということもあり、Essentialsのスコアーが若干高めとなっていた。

 手元にあるRyzen 5 4500U搭載PCのテスト結果と比べても見劣りはなく、ゲーム機型ポータブルPCだからといって性能が低くなっていることもなかった。

 続いてCPU単体の性能を「CINEBENCH R23」で見ていこう。このベンチマークソフトはCGレンダリング速度から独自スコアー(pts)を算出するもの。このスコアーが高いほど、性能も高いものとなる。

 なお、テストは標準設定のまま行なっているため、10分間以上負荷をかけ続けたものだ。また、すべての論理コアを使用するMulti Coreと、1つだけ使用するSingle Coreという2つのテストがあるが、どちらも試している。

「CINEBENCH R23」のMulti Coreは4860pts。Single Coreは1156ptsとなっていた

 Multi Coreの結果は4860ptsでSingle Coreは1156pts。アスキー編集部のジサトラハッチが個人所有しているGPD WIN 3のスコアーは、Multi Core 4592pts、Sigle Core1365ptsなので、シングルコア性能はやや負けているが、マルチコア性能で勝る結果となった。

 さすがにこのサイズでは、長時間高負荷がかかる用途では厳しいようだが、PCMark 10の結果では優れていたように、常時高負荷でない限り問題はなさそうだ。PCゲームでは、CPU負荷が常時100%に張り付く状況はまずないだけに、性能低下はそれほど気にしなくてもよさそうだ。

 ストレージの速度は「CrystalDiskMark」でチェック。

「CrystalDiskMark」の結果は、シーケンシャルアクセスで2GB/s前後。一般的な性能となっていた

 シーケンシャルリードで2448.08MB/s、ライトで1985.81MB/sとなっており、NVMe対応のPCIe接続SSDとしては平均的な結果。これ以上高速なモデルを搭載しても体感速度への影響がほとんどないこと、発熱や消費電力が増えてしまうことを考えると、なかなか合理的だ。

 最も気になるグラフィック性能は、「3DMark」の「Fire Strike」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)で見ていこう。FFXIVベンチは、画質設定を最高品質にして、フルスクリーンにて計測している。

「3DMark」の「Fire Strike」のスコアーは2949。ゲーミングPCとして見るとそこまで高くはないが、CPU内蔵GPUとしては健闘

「FFXIVベンチ」のスコアーは4896で、評価は「普通」。解像度が1280×720ドットということもあり、遊べるレベルとなっていた

 特に注目したいのが、FFXIVベンチの結果。画質はプリセットの最高品質、解像度は1280×720ドットという設定だが、十分遊べるレベルにあることが確認できた。インディーズなどに多い軽量級のゲームであれば、そのほとんどが快適に遊べるだろう。

 ちなみに、FFXIVベンチは、ASCII.jpで記事化されているとおり、「暁月のフィナーレ」以前「漆黒のヴィランズ」までと計測で表示されるスコアーの数値は変わらないが、スコアーの目安が変わった。

 以前はスコアー7000以上が「非常に快適」となっていたところ、「非常に快適」評価は15000以上になっている。もちろん、そのほかの評価も数値が上がっている。今回のスコアー4896であれば、「漆黒のヴィランズ」のベンチでは「快適」と評価されていたスコアーなので、まずまず優秀と言える。

 また、試しにApex Legendsのチュートリアル画面で操作してみたが、特に設定を変更せずとも普通にプレイできた。ただし、不定期に画面が少し引っかかることがあったので、気になる場合はアンチエイリアスやテクスチャの設定を下げるなどしておくといいだろう。

 もうひとつ、アクションゲームではどうなるかと「Little Witch Nobeta Demo」を動かしてみたが、こちらは引っかかりもなく快適。アクションゲームはゲーム機型と相性がいいだけに、かなり楽しめそうだと感じた。

 アニメが絶賛放映中の「SCARLET NEXUS」も画質設定次第では、この解像度なら60fpsに張り付く快適さでゲームがプレイできた。アナログスティックとボタン配置は、Xbox Oneのコントローラーと近いため、ほぼ操作に違和感なく楽しめた。

 なお、ディスプレーの解像度に合わせてどれも1280×800ドット、もしくは1280×720ドットで試しているが、1920×1080ドット(フルHD)時の性能も気になったので、外部ディスプレーを接続し、FFXIVベンチを試してみた結果がこれだ。

フルHDではさすがに内蔵GPUでは厳しく、スコアーは2660。評価は「設定変更を推奨」となってしまった

 最新のFFXIVベンチは評価が厳しく出るようになったから、というのもあるが、フルHDでの評価は「設定変更を推奨」。一応動作もするし遊べなくもないだろうが、外部ディスプレーに出力してプレイする際は、画質設定を落とすか、解像度を低いままにしておく方が良さそうだ。

 ちなみに、シミュレーションゲームだとどうなるのか気になったので、「ウマ娘 プリティーダービー」起動時のCPUとGPU負荷をチェックしてみた。

「ウマ娘 プリティーダービー」のCPU負荷は、大体12%前後。GPU負荷は34%前後で安定していた

 最も負荷が高いであろうホーム画面での負荷だが、CPUが12%前後、GPUが34%前後と十分余裕がある。これなら画質を落とすことなく快適に遊べるだろう。

 ただし、解像度が低いため文字が潰れがち。本気で遊ぶなら本体を90度回転し、縦長の画面にする方がいいだろう。

縦画面にしてからウィンドウサイズを手動で大きくすれば、文字も潰れることなく遊べる

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