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荷物がたくさん載る「MINI CLUBMAN」は走りが硬派で運転が楽しい

2021年08月01日 12時00分更新

リアゲートは観音開きを採用
想像以上に荷物が載る!

リアシート

足元は広々としている

エアコンダクトの下にUSB-Cコネクターを2系統用意する

 後席は見た目以上に広く、さすが身長が高い人が多いドイツの設計といったところ。伝え聞く話によるとBMW Motorradの設計基準のひとつに180cmの男性が快適であること、があるとか。これはおそらくクルマにも当てはまりそうで、実際大男の筆者が乗っても後席は快適。案外Cセグメントでも狭いクルマは多いのです。USB Type-C端子を2個用意するあたりもイマドキ。

MINIクラブマンのリア

右側ドアを開けたところ

両側のドアを開けた様子

荷室スペース

側面には小さなポケットを用意する

後席を倒せば、より広い収納スペースが生まれる

後席の角度は調整可能

大型のフライトケースを車内に詰め込んだ様子

幅600mm、奥行き800mmを超えるフライトケースも後席を倒せば余裕で収納できる

 観音開きの荷室は360リッターとBセグSUVを凌ぐ容量。後席をたためば、なんと1250リットルというから恐れ入ります。観音開きは思ったよりも便利であり、不便でもありという感じ。というのも、大型バックドアを駐車場で開けようとすると、ポールや壁にぶつけたりしがちですが、観音開きドアではそのようなケースはほぼ皆無で使い勝手がイイ。一方、今回私用により長さ80cm超、重さ80kg近いフライトケースに入った荷物を積載したのですが、男性4名で車内に入れようとした際に、横のドアが思ったよりは開かず邪魔に。上は上で扉が開かない場合があり、横は横で荷物の積み込み時に厄介になりと、なかなか難しいものがあると思った次第。ちなみにバンパー下で足を動かせば開くことはできますが、閉める時は手動。しかも左側から閉めなければなりません。

【まとめ】見た目はカワイイが走りは硬派で骨太

MINIクラブマン

 あちらこちらに散りばめられたユニオンジャックや丸を基調としたデザインゆえ、軟派なクルマなのだろうと思った私。ですが少し動かした瞬間、それが大間違いであることに気づきました。ステアリングは重く、地に足がついた安定感。ズッシリとした乗り味は、一言で言えば硬派で骨太。さすがBMWが作るクルマ、というか、まさにBMWのフィーリングそのもの、といっても過言ではないほど。実にオトナのクルマです。

左右2本出しマフラーからは良い音が聞こえる

 DCTは実にスムースでギクシャク感は皆無。SPORTモードに切り替えてシフトを固定すると、キビキビとした走りが楽しめます。その走りは俊足のスポーツワゴンそのもので、これまた見た目とのギャップに戸惑うこと間違いナシ。

ステアリングホイール左側に設けられたクルーズコントロールスイッチ

 高速道路の巡航で便利なアダプティブ・クルーズコントロールを備えており、こちらの完成度はさすがBMW。ストップ&ゴー付きなので、渋滞時でもバッチリ使うことができます。衝突低減ブレーキなどの機能も用意。普段使いで不満は皆無です。

MINIクラブマン

 ポップなエクステリアに上質な室内、そして安心感を覚える走り。今まで「この丸い形はオッサンには……」と食わず嫌いだったことを激しく後悔しました。触れれば触れるほど、MINIやるじゃないか! という気持ちになってきます。その中でクラブマンは普段使いにピッタリで、高い満足度が得られる1台といえそう。MINIという選択肢、いいかもしれません。

MINIのロゴ

シート調整機構。2パターンのメモリーが可能

シートは座面の長さ調整が可能だ

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