ソニーは7月21日、70インチ以上の大画面テレビとの組み合わせを想定したサウンドバー「HT-A7000」を発表した。「ST-5000」の後継機種となるフラッグシップ製品。7.1.2ch再生に対応し、バーチャル再生技術の「Virtual Surround Engine」「S-Force PRO Front Surround」を組み合わせ、高さ方向・水平方向に対して音の広がりを出せる。
本体に搭載するスピーカーユニットは合計11基で、合計500Wのデジタルアンプ「S-Master HX」を各ユニット独立で備えている。約25度の壁面反射でワイドな音場を確保できるビームツィーターを左右に2基、フルレンジのX-Balanced Speaker Unit(46×54mm)をトップに2基、左右に2基ずつ、センターに1機、サブウーファーとして中央にバスレフ式のX-Balanced Speaker Unit(51×97mm)を2基という構成だ。
さらに「アコースティックセンターシンク」として、2021年発売の最新ブラビアをセンタースピーカーにできる。サウンドバーとブラビアを付属ケーブルでつなぐことで、センターチャンネルの信号がブラビアに送られ、セリフやボーカルがサウンドバーとともにブラビア内蔵スピーカーからも出る。これにより人の声が画面より低い位置から鳴る違和感を減らせる。その際、テレビとサウンドバーの音がズレないよう、設置位置を加味してタイミングを適切に調整する機能も持っている。対応機種は2021年発売の「A90J」「A80J」「X95J」の3シリーズだ。
ブラビアとの連携性も強化した。ブラビアの付属リモコンから呼び出す「クイック設定」に、シアター関連のメニューを追加できるようになった。従来はテレビ用とサウンドバー用のリモコンを持ち替える必要があったが、これによりテレビリモコン1つでサウンドモードやボイスモード、Immersive AEといった各種設定の変更や切り替えができるようになる。
HDMI 2.1(入力2、出力1)に対応し、8K/60p、4K/120p信号、Dolby Vision信号のパススルーができる。DTS:X、ドルビーアトモスなどのサラウンドフォーマットに対応し、ハイレゾ再生、DSEE Extreme、360 Reality Audioにも対応する。Bluetooth送受信時はSBC/AAC/LDACコーデックが利用できる。本体にはアナログ入力(3.5mm)や光デジタル入力、USB端子も装備。
発売は7月28日で実売価格は15万4000円前後になる見込み。本体サイズは幅1300×奥行き142×高さ80mm、重さは約12㎏。
HT-A7000はサブウーファーを内蔵した1本バータイプの製品だが、さらにオプションのスピーカーを追加できる。ワイヤレスサブウーファー2製品「SA-SW5」「SA-SW3」とリアースピーカー「SA-RS3S」だ。自動音場補正と音場最適化技術を組み合わせた簡単セッティングも特徴となっており、後方スピーカーを利用することによって、自分の周囲に音が回り込むような音の動きや広がりを体験できる。
SW5は300W出力で幅276×奥行き422×高さ409mm、SW3は200Wで201×402×383mm。実売価格はそれぞれ8万3000円前後/4万4000円前後。発売は8月7日。SA-RS3Sは幅100×奥行き100×高さ187mm。4万4000円前後で発売は8月28日。
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