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PC、PlayStation、Nintendo Switch、Android に一発接続で、音も着け心地も最高

「Razer Barracuda X」実機レビュー = あらゆるゲームプレイを1台で完結できるワイヤレス・ゲーミング・ヘッドセットだ

2021年07月21日 11時00分更新

メモリーフォームイヤークッションで
柔らかで気持ちがいい装着感

 長時間ゲームをプレイするためには装着性が重要。その点、Razer Barracuda XはFLOWKNIT製メモリーフォームイヤークッションに、ソフトで厚みがあるヘッドバンドクッション、回転式ピボット構造イヤーカップが採用されており、装着感が実にいい。

 筆者の頭はかなり大きいのだが、頭頂部、側頭部、耳周囲の当たりはとても柔らかかった。また、通気性を確保しつつ、肌触りが優しいイヤークッションのおかげで、1~2時間付けっぱなしでも蒸れることも、痒くなることもなく、快適さが持続した。

 Razerのゲーミングヘッドセットとしては落ち着いたデザインなので、長時間のビデオ会議にも重宝しそうだ。

当たりが柔らかく、優れた通気性を備えたFLOWKNIT製メモリーフォームイヤークッションを採用

ヘッドバンドクッションもソフトで厚みがあり、頭頂部に密着していても圧迫感はほとんど感じない

イヤーカップの付け根には回転式ピボット構造を採用。装着すれば自然な角度で固定されるのでフィット感は良好だ

Razer TriForce 40mmドライバーの高音質を実感
敵の方向も明確にわかる!

 さて肝心の音質だが、高音、中音、低音それぞれに最適化された3部構成のRazer TriForce 40mmドライバーが搭載されているだけに、癖のないニュートラルなサウンドだ。特定の音域に偏っていないので、映画やミュージックビデオをジャンル問わず鑑賞できる音質だと思う。素のヘッドフォンとして作りがよいわけだ。

 バーチャル7.1chサラウンドの効果については、無料で利用できる「7.1ch Surround Sound」で十分な効果を得られる。たとえば敵がどの方向にいるかなどは「7.1ch Surround Sound」でもハッキリわかる。

 では「THX Spatial Audio」のメリットがなにかというと、空気を感じさせる臨場感だ。「THX Spatial Audio」を有効にして目をつぶると、まるでゲーム世界にいるかのような没入感だ。

 それに加えて、周囲の音を忠実に再現する「THX環境モード」、爆発などの低音域を下げつつ足音・リロードなどの音を強調する「THX競技モード」が利用可能になるわけだから、2588円の価値は十分にある。

「THX Spatial Audio」は、ゲームの世界に浸りたいときは「THX環境モード」、勝ちにこだわりたいときは「THX競技モード」と使い分けられる

ゲーミングヘッドセットとしてはもちろん
モバイルヘッドフォンとしても◎

 Razer Barracuda Xは2.4GHzのワイヤレスUSB-Cドングルを組み合わせることで、Bluetoothよりも低遅延なワイヤレス通信を実現しつつ、Windows PC、PlayStation、Nintendo Switch、Androidスマートフォン&タブレットなどに広く対応するゲーミングヘッドセットに仕上げられている。

 マイクを取り外せば、モバイルヘッドフォンとしても活用できる汎用性を考えると、1万2480円という価格はお買い得感が高い。4月に発売された有線タイプ「Razer Kraken V3 X」(8980円)を買ったばかりの筆者も、思わず買い増ししてしまいそうだ。ワイヤレスヘッドフォンを探している人は、ぜひ第一候補にしてほしい逸品なのである。

ワイヤレスUSB-Cドングルはケースを装着したままのAndroidスマートフォンに装着可能。飛び出しは実測13mm強なのでほとんど邪魔にならない

 

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