コ・ドライバーたるもの計算ができねば!
課題も多く見えたモントレー
今回のラリーに出て、難しかったり、これはできなくちゃと感じたのは計算! ドライバーは運転ですが、コ・ドライバーは計算する事が沢山あるのです。コ・ドライバーは、ペースノートを読む事やロードブックを見て、ナビをするというイメージが1番強いと思うのですが、この中にも計算が入ってきます。
コマ図は直進が多く、何km直進と伝えればなんとなくの距離感が掴めるとは思うのですが、直進がかなり続いていて、私は「しばらく直進です」と伝えてしまいました。リエゾン区間で失敗することはなかったのですが、すぐ計算できたらなぁ、と思いながら移動していました。
また、私たちはスマホのラリコンアプリを使用しているのですが、これはGPSで距離を測っています。なので、GPSが拾えないと距離を教えてくれず、距離を表す数字が伸びないのです。今回のルートはSSもリエゾン区間もトンネルがあり、すぐにトンネルの誤差を計算できればよかったのですが、ぱっとそれをする事ができず「もっと頭の回転が早ければ……」と反省。
ほかにも計算することがたくさんあるので、日々計算するクセをもっとつけないと、と痛感させられました。
コ・ドライバーは数字に強ければ強いほど優秀だと改めて感じたのです。ラリージャパンまでに特訓しておこうと強く思いました。
モントレーはLeg1(1日目)でSS1本。Leg2(2日目)でSS2本の合計3本しかなかったのですが、Leg1はクラッシュ発生によりキャンセルとなったので、タイムアタックできたのは実質Leg2の2本。その中でもマシントラブルやミスなど上手くいかないこともあったのですが、結果はクラス2位と新城ラリーの時よりも1つ順位を上げる事ができました!
トラブル発生してもいつでも冷静にドライブする村田選手のベテラン感。前回からマシンを更に仕上げてくれたり、支えてくれたメカニックのさいだ君。監督をはじめ沢山の方が準備し、応援して下さったから2位になれたなとホントに感じました。
このラリーではスケジュールがいつもと違ったり、SSが少なく、また私の経験したSSでは比較的長い距離(約20km)だったりとホントに学びが多く、村田選手から教えてもらえた事、実際にラリーをして気づけた事がたくさんありました。
いろいろあったモントレーでしたが、結果クラス2位にもなれたし、なにより楽しくてラリーが好きだなと感じました!
今回学んだことをラリージャパンまでに整理し、大舞台に備えて準備したいと思います!
筆者紹介───梅本まどか
1992年7月17日生まれ。愛知県名古屋市出身。中京大中京チアリーディング部に所属しいろいろなスポーツを応援、中部大会では優勝経験も。6年間にわたるSKE48でのアイドル時代を経て、現在は地元名古屋を拠点にタレントとしてマルチに活動中。
名古屋の魅力をPRする名古屋観光文化交流特命大使として、様々な名古屋の魅力を発信しつつ、ラリーにコドライバーとして参戦しながらWRC日本開催をPRしている。モータースポーツ関連のメディアや、地元イベントMC・テレビなど幅広い分野で活躍。愛車はトヨタ86。バイクはCB400SFに乗り、趣味はスポーツ観戦とドライブやツーリングなどの旅をすること。
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