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有終の美を飾った後期型FK8シビック TYPE Rは楽しさが詰まったクルマ

2021年06月06日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

320馬力のエンジンでFF最速の座を競い合う

 そのままエンジンを見てみましょう。K20C型と呼ばれる、Honda独創の可変バルブタイミング・リフト機構VTEC機構を搭載した、1995cc直列4気筒直噴DOHCターボというFF最速を目指して開発されたエンジンです。最高出力320PS/6500rpm、最大トルク40.8kgf・m/2500~4500rpmを発生する高出力ユニットです。「赤いエンジンカバーがカッコイイ」というのが、唯さんが最初に漏らした言葉。そして普段NDロードスターのエンジンルームに見慣れている唯さんからすると、「横置きにマウントされているんですね」という点に目がいったようです。ND型は直4エンジンを縦置きにマウントしていますからね。ちなみにガソリンはハイオク専用です。これは通常のシビック・ハッチバックも同様です。

リアのラゲッジスペース

後席を倒せば、さらなる空間が出現する

ロールタイプのトノカバーがつく

 早く運転してみたいという欲求を抑えながら、リアのラゲッジスペースもチェック。羽根がついていますが、リアゲートはキッチリ開けることができます。その荷室の広さに驚愕する唯さん。大抵の荷物は入りそうです。しかも取り外し可能なカーゴエリアカバーも用意され、荷室のプライバシーも確保されています。しかもこのカーゴエリアカバーはロールタイプなので、大きな荷物を入れる際にも、いちいちトノカバーを取り外す必要がありません。これは便利。唯さんも「スポーツ系の車両なのに、実用性もバッチリですね」と感心しきり。さらにリアシートを倒すと、フラットで広大な荷室空間が出現するではありませんか!

広いので、寝っ転がることも可能!

 この広さがあれば、ひょっとしたら車中泊できるかも? ということで、荷室に上がってもらいました。これが実にカワ唯さんで、スタッフ一同悶々。さて、話を戻し車中泊は小柄な方ならいけそうですが、ちょっと無理かも……という結論になりました。

後席に座ってみた唯さん

後席にはエアコン送風口が用意され、快適性も担保されている

 後席はCセグメントということもあり、後席の足元は広めで十分。ちょっとサイドシルが高いので、乗降のしづらさはありますが、乗ってしまえば問題はありません。このように、日常使いとしても不満が少ないことがわかりました。

運転席に座った唯さん

FK8型の運転席

FK8型が採用するセミバケットシート

 それでは運転席へ。ステアリングの赤バッジをはじめとして、各所に赤を取り入れたインテリアは、スポーツムード満点。ちょっと派手かなぁと思ったのですが「これくらいでちょうど良いかも」と、抵抗感がないどころか、むしろ好印象。

形状が変更されたシフトノブ

 シフトノブは、従来の円形からティアドロップ型に変更。唯さん的には「ストロークが長めで、もう少しクイックな感じだといいのですが」とのこと。ですが、カクっと入った感触は上々の様子。マイナーチェンジ版では、90gのカウンターウェイトが追加されており、この入り感が実現したのだとか。

パーキングブレーキは電子式を採用する

 「このクルマ、パーキングブレーキはないんですか?」と疑問を抱くクルマ好きの唯さん。パーキングブレーキは電気式で、オートホールド機構付き。「サイドターンができないじゃないか!」と不満を抱く方もいらっしゃいますが、一方でオートブレーキホールド機能を使えば、坂道発進もラクラクに。「いちいちパーキングブレーキレバーを引き上げて……ということをしなくていいのはイイかも!」と唯さんは好印象。

ステアリングホイールはアルカンターラ巻きだ

 マイナーチェンジ版では、ステアリングホイールがアルカンターラ巻きになりました。「この手触り、とてもイイですね」と唯さんは絶賛。人によっては滑りやすいという声もありますが、もともとレーシンググローブをした時にピタリと吸い付くような手触りがアルカンターラ巻きの特徴。レーシンググローブを使って運転すると、ハンドルに余計な力を入れずに運転でき、疲労低減になります。また冬場は温かく、夏も炎天下の長時間駐車でアチアチになったステアリングやシフトノブを握る時にも火傷などせずに便利この上なしです。

 USBはイマドキのクルマとしては珍しく1系統のみ。できれば全席あるとうれしいのですが、足りない時はアクセサリーソケットに変換プラグを差し込めばよいでしょう。

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