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【連載】今日も元気! 3月17日に生まれたケープペンギンのヒナをご紹介

2021年05月14日 10時00分更新

 みなさん、こんにちは!

 横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」第2回です。

 今月は、「ふれあいラグーン」で、オタリアやアザラシ、ペンギンたちの飼育管理をしている廣野朝子がお伝えします。

 「ふれあいラグーン」は、見て学ぶだけでなく、動物たちと直接ふれあい、生きもの本来の魅力を感じていただける施設です。

 前回の記事はこちら。

【連載】誕生!コツメカワウソ5つ子ちゃん!

※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記

 今回は、2021年3月17日に誕生したケープペンギンのヒナについて紹介したいと思います

 ヒナは生まれた時の体重は87gでしたが、すくすく成長し2か月で2500gになりました。

生まれた時(フ化後7日)

こんなに大きくなりました(フ化後40日)

 誕生から36日前の朝、飼育員が飼育舎にあるオスの「タツヤ」とメスの「ミナミ」の巣箱を覗くと、ミナミが卵を抱えていました。

おなかの下に卵を発見!

 ペンギンは鳥の仲間なので、卵の状態で生まれてきます。

ニワトリの卵より少し大きいサイズです

 この卵を親が交代で約40日間温めます。

 そして、約40日経つと、、、

 ヒナ自身がくちばしで殻を内側からつつき、破ります!

 これを「嘴打ち(はしうち)」といいます。

 そして約24時間かけて完全に殻を破り、ヒナが誕生します!

 生まれたヒナは親が育てます。

 口移しでごはんをあげたり、おなかの下で温めたり、お父さんお母さんが付きっきりで育てます。

大きくなってきて、おなかの下に入らなくなりました

 生まれた時は、体温を維持するため、ふわふわの綿羽ですが、フ化後1か月半ごろから抜け始め、全身の綿羽が抜け幼羽になると泳げるようになります。この時期はまだ大人とは模様が異なる亜成鳥です。

ヒナ(綿羽)

亜成鳥

大人

 タツヤとミナミは子育て経験のあるカップルで、上手にヒナを育ててくれました。

 現在は、親から離れ、飼育員から少しずつ魚を食べる練習中です。

 はじめは、アジを3枚おろしにし、皮や骨を取り除いた柔らかいものを与えます。

 その後、骨あり、皮ありと、少しずつ本来の魚の大きさに変えていき、最終的にはアジを丸々1尾食べられるようになります。

 お客さまの心をキャッチして、沢山の方から愛される存在になるようにとの願いを込め、「キャッチ」と名付けました。

すくすく育っています!

 「キャッチ」のお兄さんは、2020年10月6日に生まれた「タッチ」です。

 「タッチ」はとても食欲旺盛で、まだ生まれて半年程ですが、ふれあいラグーンにいる25羽のペンギンの中で1番大きく成長しました。

キャッチの兄、タッチ

 ふれあいラグーンで実施しているふれあいプログラム「ペンギン・アザラシ・オタリアの海の生きもの覗き見隊」にご参加いただくと、まだ幼さが残る「キャッチ」と兄「タッチ」を間近でご覧いただくことができます。

 ぜひ、生きものたちのかわいらしい様子を見に来てくださいね。

 また、プレジャーランドでは4月27日にアトラクションエリアが一部リニューアルしました。としまえんから3種類のアトラクションをお迎えしたほか、12種類のアーケードゲームや、キッズパークもリニューアルしました。

 お子さまが楽しめるエリアが増えましたので、水族館とあわせてお楽しみいただければと思います。

 それでは、次回は6月を予定しております♪

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横浜・八景島シーパラダイス
公式HP http://www.seaparadise.co.jp/

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 文/廣野朝子

兵庫県出身。2018年に株式会社横浜八景島に入社し、飼育歴4年目。「うみファーム」の担当を経て、現在「ふれあいラグーン」を担当。食べることが大好きで、特にサツマイモが好き。

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