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HUAWEI Mate 30 Pro 5Gの望遠カメラが優秀すぎてコンデジいらずに

2021年05月20日 10時00分更新

 HUAWEI Mate 30 Pro 5Gはクアッドカメラを搭載しています。メインは「SuperSensingカメラ」という名の広角カメラで約4000万画素。超広角の「シネマカメラ」は約4000万画素で、望遠カメラは約800万画素。さらに、ナチュラルなボケ効果をもたらす3D被写界深度カメラも備えています。ライカの監修を受けており、画質も「スマホでこんなにキレイに撮れるのか」と満足必至のクオリティーです。

 取材や旅行などで、デジカメ代わりに積極的に使いたいのですが、コロナが長引き、ほとんどの取材はオンラインに。旅行に出かけることも憚られる状況が続いています。そこで、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのカメラは、どこまで撮れるポテンシャルを秘めているのか? ズーム倍率を変えて、いろいろなものを撮ってみました。

 超広角カメラの焦点距離は18mm相当(35mm換算)で、メインカメラ(27mm相当)に対して約0.6倍で撮影可能。望遠カメラの焦点距離は80mm相当で、約3倍の光学ズームで撮影できます。さらに、5倍までは光学ズームとデジタルズームを組み合わせて、画質が粗くならないように補正されるハイブリッドズームが適用されます。さらに、デジタルズームは最大30倍に設定できますが、高倍率にするほど、画質は劣化します。

 まずは、建物を撮った写真をご覧ください(写真はすべて原寸サイズです)。

超広角(0.6×)で撮影。鮮明な画質で写った。画像サイズは2592×3840ドット

広角(1×)で撮影。超広角からズーム倍率を上げても色味や画質が大きく変わらないことが利点。画像サイズは2736×3648ドット

3倍光学ズーム(3×)で撮影。ビルに掲げられた看板はもちろん、壁面のブロックも鮮明に写った。画像サイズはメインカメラで撮った場合と同じく2736×3648ドット

5倍ハイブリッドズーム(5×)で撮影。ここまでズームで近寄っても、鮮明な画質を維持できる。画像サイズは2736×3648ドット

30倍デジタルズーム(30×)で撮影。画質は粗くなるが、壁面の細部まで写すことができた。画像サイズは2736×3648ドット

 ハイブリットズームは、光学ズームとの差はほとんどなく、積極的に使える水準。30倍ズームにすると、さすがに画質が粗くなりますが、スマホの画面に表示して見るには許容範囲。遠くのある看板や標識を確認したいときに重宝しています。

 ファーウェイのハイエンドモデルは、月も撮影できます。HUAWEI P30 ProやHUAWEI P40 Proは50倍ズームで月の表情まで捉えられることがセールスポイントにもなっていますが、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gも30倍ズームで撮影可能。4月の満月は「ピンクムーン」と呼ぶそうですが、4月27日の夜に運よく満月を臨むことができたので、撮影してみました。

ズーム倍率を30倍にすると、AIが月を認識して「ムーン」という表示が出る。左上にズームアップ位置を示すサムネイルが表示されるので。手持ちでも月にピントを合わせやすい

30倍ズームで月を撮影した作例。SNSに投稿すると驚かれること請け合いだ

 スマホで月をくっきり写せるのは、かなり感動します。きれいな満月を見かけるたびにシャッターを押したくなります。ですが、いつ撮っても同じような写真になるので、少々飽きてきたのも事実。

 個人的に、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのズーム機能で、最もよく使っているのは5倍ハイブリッドズーム。小さくて読みづらい文字を鮮明に拡大して写せるので、望遠というよりもマクロカメラとして活用しています。

小さな文字が記された製品パッケージを広角(1×)で撮影

5倍ハイブリッドズーム(5×)で撮ると、ここまでクッキリと写る

 ここまで撮れたら、もはやコンパクトデジカメの出番はないですよね。ファーウェイは、Google Mobile Servicesを搭載できないことで、スマホ市場で苦戦を強いられているようですが、SIMは挿せなくてもいいからカメラを作ってほしい! と思ったりもします。

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