TechMagicとフジマックは、共同開発した食器自動仕分けロボットfiniboの実証実験を、ANAケータリングサービスの協力のもと4月26日より開始した。
国内区間を就航している航空機へのケータリング業務を担っているANAC羽田工場では、従来コンベア型食器洗浄機が用いられているが、洗浄機から出てくる食器を仕分けてコンテナに収める作業に1~2人の作業者が関わっており、作業者の負担軽減とコストの削減が課題となっていた。
finiboは、複数のカメラで食器の位置と姿勢を画像認識する6次元コンベアトラッキング技術を搭載しており、2台のロボットが食器整理を完全自動化するとのこと。
実証実験では、コンベア洗浄機とロボットアームを組み合わせ、食器の仕分けと収納のような繰り返し作業をfiniboが担うことで、食器の取り出し工程を自動化し、作業者の負荷軽減と効率的な人員の配置の可能性を検証する。
稼働中のfiniboの様子
なお、同社は今後、今回の実証実験をもとに関係者と連携し、事業所に適合した改良を行ない、本格稼働を目指すとのこと。また、慢性的な人不足が見込まれる中、そして衛生管理の徹底が求められる中、抗菌・抗ウイルスの対応に優れた厨房施設の構築を目指していくとしている。
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