ヒパヒパ。酒好き記者のナベコです。
都市部にお勤めの方はプロントを時おり使うことがあるのではないでしょうか。星と月のマークが目印の「PRONTO(プロント)」は、昼はカフェ、夜はお酒も飲めるバーとして社会人がゆるりとした時間を過ごせるお店でした。記者はPCを開きながらワインで喉を潤す、なんてことをよくやっていましたよ。
街でなにげなく見かける「プロント」がガラッと変わる!
プロントはこのたび、業態をリブランディング。「カフェ&バー」から「カフェ&サカバ」へチェンジし、既存の店舗のメニューや店内装飾を徐々に変えていきます。
リニューアル一号店は「プロント 銀座コリドー店」。4月10日に装いを新たにオープンしました。新しいプロントはいったいどのようなものでしょうか。酒好きの記者としては“サカバ”が気になります。さっそく飲みに行ってきました!
こちらは17時30分以降のサカバタイムのメニュー。
従来のプロントは洋風のおつまみがメインでしたが「北海道産 秋鮭の燻とば」(473円)、「炙り〆鯖」(539円)など、お魚を使用したシブい雰囲気のメニューがあります。「タコサンウインナー」(10匹539円~)、「アジフライと紅タルタル」(429円)など大衆的。名物は「チューリップ唐揚げ」(1本165円)、「和豚のシウマイ」(1個165円)。
……私の知っているプロントではない! ガラッと変わって驚きです。
お酒メニューはこちら。洋酒を使った新しいサワー「ザ・ニューサワー」(各528円)各種が名物。定番のレモンサワー各種、ハイボール各種、カクテル各種が揃います。ビールはプレモルの青いの「ザ・プレミアムモルツ<香る>エール」(グラス495円~)。うれしいことにパイントもあります(805円)。
大衆的でかつ遊び心あるメニュー
「すみませーん! ザ・ニューサワーください」
店員さんはにっこにこの笑顔で運んできてくれました。
・ちょっと甘くて不思議なザ・ニューサワー
気になる「ザ・ニューサワー」をオーダー。昼はカフェというので、雰囲気がある「クリア珈琲」にしました。
豆が入っていてコーヒーのよい香り。洋酒のスピリッツを使っているようですが、ほのかに甘みがあってちょっと不思議な感じ。コーヒーの苦みはほぼ感じず、クイクイと飲みやすいです。
ザ・ニューサワーはフレーバーごとに異なるスピリッツを使っているとか。クリア珈琲、生ライム、生グレフル、生オレンジと4種制覇するのがいいでしょう。
ジョッキのキャラクターは「Mossy(モッシー)」くん。新プロントのマスコットです。
脱力した様子ですよね。Mossyくんは現状「変わらない人」がモチーフ。ですが、変わろうとするプロントともにこれからちょっとずつ変わるかも……? なーんて設定があるようです。店内装飾や店内で売られているグッズにMossyくんが描かれているので、チェックしてみてください。
・お通しは意外性あるシイタケ
お通しのシイタケチップス。シイタケチップスって珍しい!
肉厚のシイタケチップスはカリカリで旨味がたっぷり。さりげないですが、印象に残ります。意外なところをついてくる感じに新プロントのコンセプトがあらわれているのかも(シイタケ苦手な人は困惑するかもしれませんが……)。
・10匹単位で猛攻!タコサンウインナー
タコというか宇宙人に見えます。
表面をカリッとさせた昔ながらの赤いウインナー。目と口に点々をつけることで、顔を表現。お皿にギュッと並んだ見ためだけでうれしくなっちゃいます。
マヨネーズとケチャップが添えられています。味自体はとても素朴。そう、素朴なのがいいんです。
「おのれ侵略者、成敗してやるー」とひとり遊びしながらポイポイ口に運べちゃいます。10匹、20品と数で攻めてきますがのぞむところ。
・1個単位で頼みやすいチューリップ唐揚げ
これまた素朴なチューリップ唐揚げ。
お祭りの屋台で売っている唐揚げのよう。衣はカリッと食感で、しっかりと濃い味付けです。1本から頼めるのが気軽。ひとり飲みにはうってつけな一品です。
全部は食べられませんでしたが、他にも「キッサカバ」というだけに、ナポリタンやカルボナーラ、カツサンドなどもあります。ガッツリ&懐かしさがあって食事をするにも楽しげ。
仲間とサッと飲める憩いの場に
プロントコーポレーション 取締役 プロントカンパニー長である片山義一さんによると、コロナ禍において社会人が外で飲む機会が減っただろうけど、飲みたい気持ちがなくなるわけではないので、より直球に“飲み”の要素を強めたのがサカバプロント。会社の同僚と一緒に、またはひとりで、短い時間でもサッと利用してもらえるお店が目標。1時間~2時間の利用時間で2000円前後の客単価を想定しているそうです。
オーソドックスな大衆酒場とは異なり、喫茶店のようなワクワクしてもらえるメニューや遊び心も加えて、気軽に楽しめる空間を目指すため“酒場”ではなく、あえて“サカバ”。
たしかに、プロントはオフィス街の駅前やターミナル駅などにあるので、仕事帰りに1杯、2杯飲みたいときに便利な立地。従来のシックな雰囲気のプロントも好きでしたが、ガツンとビールやおつまみを楽しみたいならサカバプロントに足が向きます。
今後、5月末までに直営の60店舗ほどを業態変更。3年以内にフランチャイズ含めて全部のプロントをリニューアルする見通し。あなたのお近くのプロントもカフェ&サカバへとなるはずですよ。チェック、チェック!
従来の店間取りは基本的に変えないため、ひとりで飲めるカウンターも充実していてひとりのんべらーにもうれしいです。
今回時間がなくて飲めなかったのですが、次回来た時に「サントリーのオールドの水割り」(462円)を飲みたいです。13回転半とはどういうことか。これは、水割りが一番おいしくなるステアの回数。グラスに氷を入れ、ウイスキーを注いだ段階で、13回転半マドラーでくるくるとステア。それから、水を注ぐ。この飲み方が一番おいしいと言われています。プロントの13回転半、飲まないと。
「PRONTO(プロント) 銀座コリドー店」
■住所 所在地 東京都中央区銀座6-2 コリドー街
■営業時間
平日・カフェ 7:00~17:30 サカバ 17:30~23:00
土曜・カフェ 10:00~17:30 サカバ 17:30~22:00
日祝・カフェ 10:00~18:00
※営業時間短縮の要請に応じて4月12日~5月11日まで20時までの営業
■定休日 無休
※記事中の価格は税込(10%)表記です
ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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