ダイナミックマップ基盤は4月7日、高速道路と自動車専用道路から一般道路へ整備路線を拡張した次世代の高精度3次元地図データ(HDマップ)を2023年より導入すると発表した。2023年度ではおよそ8万km、2024年度にはおよそ13万kmを収録する予定。
同社は、来たるべき自動運転社会の実現に向けて、高速道路と自動車専用道路の高精度3次元地図データを提供してきた。近年は自動走行に対応した車種が市場導入されるとともに、先進運転支援システムの高度化が進行しつつあり、同社は2023年頃より高精度3次元地図データを搭載した高度な先進運転支援システムの普及が本格化すると予測している。
次世代の高精度3次元地図データは、国道を中心に各地域で重要とされ、先進運転支援システムおよび自動走行に有用とされる路線を同社独自のノウハウで選定し収録。高速道路・自動車専用道路に一般道路まで対応する高精度3次元地図データは国内初としている。2023年度の導入後も、対応路線を順次拡張していく予定。
また、現在日本と北米向けで異なる高精度3次元地図データのフォーマットを統一。地域(国)ごとに生じる車両のシステム開発や評価の負荷を軽減することで、開発期間の短縮や開発コストの削減など開発効率化を図る。
高度な位置補正技術を用いたモービルマッピングシステムにて、整備対象となる高速道路・自動車専用道路と一般道路を計測。膨大な量の計測データを接合し、ひとつの高精度3次元点群データとして整備する。同社のの高精度3次元地図データは、一般的なデジタル地図(m級精度)を凌ぐ「cm級の高精度」をうたう。さらに、現実世界に存在する信号機や停止線などの「実在地物」、車両制御に重要な車線リンク(車線中心線)などの「仮想地物」を収録する。
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