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富士通PC事業、新社長はレノボから……日本のPCは変わる?

2021年04月08日 09時00分更新

日本のPCメーカートップが40代前半に

 社長に就任する大隈氏は、1979年12月、千葉県出身の41歳。前任の斎藤会長からは、21歳もの若返りだ。富士通の第1号PCである「FM-8」の発売が1981年であり、年齢からすれば、富士通のPCの歴史とほぼ同じといえる。そして、同じレノボグループ傘下のNECパーソナルコンピュータおよびレノボ・ジャパンの社長を務める、デビット・ベネット氏も、大隈社長と同じ1979年生まれであり、日本を代表するPCメーカーのトップが、40代前半となり、40年の歴史を持つ日本のPC業界をリードすることになる。

 2004年に早稲田大学大学院理工学研究科を卒業。McKinsey & Companyの日本支社およびフランクフルト支社で、コンサルタントとして8年間勤務。2011年のレノボとNECのPC事業におけるジョイントベンチャーの実現においても、McKinseyの立場から関与していた。

 2012年には、レノボグループ入りし、NEC Lenovo Japanグループの最高執行責任者(COO)を務めたほか、Lenovoアジアパシフィック地域のチームを指揮し、コマーシャル部門やオペレーション/eコマース事業なども担当した。

 就任直前までは、Lenovo PCSD(PCおよびスマートデバイス事業)アジアパシフィックSMBセグメント担当エグゼクティブディレクターとして、シンガポールを拠点にして、アジアパシフィック地域におけるレノボのグループの中小企業セグメントを統括していた。

 この間、中堅企業を対象に、直接、電話をかけるコールセンターをゼロから立ち上げたほか、中小企業向けに特化したeコマースサイトであるLenovoPRO STOREを構築。チャネルパートナー向けのツールやシステム、ポータルサイトの確立など、新たな取り組みを進めてきた経験を持つ。

 こうした取り組みが奏功し、5年前には業界3位だったSMB市場におけるレノボのポジションは、現在首位になっている。

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