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危険性を少しでも減らすために。プロが解説する安全な車の選び方とは?

運転中にヒヤリとした場所、生活道路が圧倒的多数

2021年04月05日 13時00分更新

運転中にヒヤリとした経験、9割を超える

 自動車を運転していて、「ヒヤリ」とした経験はないだろうか? 間もなく4月6日から、内閣交通対策本部が主導する、春の全国交通安全運動が始まるが、春は新社会人による慣れない運転も増えることから、思わぬ「ヒヤリ」に遭遇する危険性も増えやすい時期だと言えるだろう。

 SUBARUは3月31日に「安全な車の選び方」を解説するコンテンツサイトを開設。開設にあたって、全国のドライバー584人を対象としたアンケート調査を実施し、その結果を公開している。その中で明らかになったのは、最大の「ヒヤリゾーン」は生活道路にあるという事実だ。

 同社の調査結果によれば、運転中に「ヒヤリとした経験はない」と回答した人は、わずか6.1%だった。つまり、93.9%ものドライバーは運転中になんらかの「ヒヤリ経験」をしていることになる。

ヒヤリゾーン、生活道路に集中

 同社の調査結果をさらに見てみよう。

 同アンケートでは、具体的に「ヒヤリとした場面」についてもリサーチしている。トップ3は、すべて「急な飛び出し」によるもの。「車の急な飛び出しで接触しそうになった」(22.6%)、「歩行者の急な飛び出しで接触しそうになった」(20.5%)、「自転車の急な飛び出しで接触しそうになった」(19.5%)と、各およそ2割、合計6割以上ものドライバーが、急な飛び出しで肝を冷やした経験を持つという結果になった。

 ドライバーが「ヒヤリとした場所」にも注目したい。同アンケートによれば、37.8%のドライバーが「細い路地/住宅街」で、33.3%のドライバーが「狭い十字路/T字路」をヒヤリとした場所に挙げている。

 合わせて、「運転していて苦手なシチュエーション」についての自由回答では、「狭い道」という答えが圧倒的に多かったという。日常生活に利用され、車よりも自転車や歩行者の通行が多い道路は「生活道路」と呼称されるが、その生活道路で危険を感じた経験を持つドライバーが、かなり多いことがわかる。

 生活道路については、国土交通省の調べ(交通事故統計年報)でも、とある事実がわかっている。近年、交通事故全体の発生件数は減少しており、平成16年と平成30年を比較すると、およそ72万件から31万件まで減っている。ところが、生活道路で起こった事故のみの推移を見ると、平成16年と平成30年の比較で、およそ21万件からおよそ10万件への減少にとどまっており、減少割合が小さいのだ。

 生活道路は、ドライバーにとって「最大のヒヤリゾーン」と表現しても過言ではない。

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