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珍しいハイブリッド型、小型で質感が高い本体がいい、AVIOTの完全ワイヤレス「TE-BD21j」

2021年03月10日 16時00分更新

音楽再生しながらの外音取り込みが自然

 コーデックによる遅延や音質の変化については確かにあり、検証用に使用した「Xperia 5II」のようにaptX Adaptive対応機種では、高域の伸びや抜け感で大きな改善があると確認できた。

機種が対応していれば、aptX Adaptiveでの接続が可能

aptX Adaptiveは24bit伝送に対応する

 ただし、Bluetoothイヤホンの場合、Spotifyなどの音楽ストリーミングや動画再生など、圧縮された音源の再生が主体になると思われる。AACしか使えないiPhone 8と接続しAACで再生した際のトーンバランスなどは悪くなく、特段の不満はなかった(むしろバランスがよい印象を持った)。このあたりはコーデックの違いよりも機種ごとの違いのほうが重要かもしれない。

 メーカーの説明にもある通り、本来の性能を出すためには、一定の鳴らし込みが必要なようだ。少なくとも30~50時間という説明があるので、通勤の往復や映画視聴などを中心に1日数時間の利用であれば、1~2週間がひとつの目安だ。

 もともとパッキリ鮮明なキャラクターの音ではないが、時間が経つにつれ、こもり感が軽減され、音の柔らかや自然で広い音場に包み込まれる感じが増していく印象を持った。

 外音取り込みについては、無音状態ではあまり効果を感じないが、音楽再生時には音楽を聴かせながら、バランスよく周囲の音を混ぜてくれる。できとしては悪くないと感じた。通話品質に関しては、スマホ内蔵マイクなどと比べて帯域が狭いが、周囲に騒音のある状態でも問題なく通話できる品質だった。

 なお、低遅延をうたうaptX/aptX Adaptiveだが、完全に遅延がないわけではない。楽器アプリや音ゲーなどでは厳しい面があるが、動画再生時のリップシンクなどで違和感が減るのも確かなのでメリットはあるだろう。

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