「Cyberpunk 2077」を最高の画質で遊ぶための
GeForceを徹底比較しながら考察する
CD PROJECT REDの「Cyberpunk 2077」は、色々な意味でゲーム業界の話題をかっさらっていったAAAタイトルといえるだろう。大作にはつきものの様々なバグや一部プラットフォームにおけるパフォーマンス不足などの話題はあったものの、オープンワールド探索やアイテム集めが好きなゲーマーにはやり応えのあるタイトルであることは間違いない。
そこで気になるのがCyberpunk 2077の描画負荷の高さだ。動作用件(下図)を見ると推奨設定でGTX 1660 SUPER、DXR(DirectX Raytracing。表中でRTと表記された部分のこと)を追加するならRTX 2060以上、最大でRTX 3080が必要と書いてある。
本稿は以前Ryzen+Radeon環境で検証した「Cyberpunk 2077最高画質プレイに必要なRyzenとRadeonの組み合わせについて考える」のGeForce版といえる記事である。この記事における検証で、CPUの選択に関しては6コア/12スレッドのRyzen 5 5600X以上であれば“どのRyzenでも大差ない”ことが判明している。
そこで今回は現行GeForceで最高画質プレイを考えた場合、どの程度のGeForceを狙えばよいのか、そして各GeForceではどの程度のパフォーマンス差が存在するのかを考えてみたい。
ナイトシティの“煌めき”は
「レイトレーシング:ウルトラ」で堪能したい
パフォーマンスの話をする前に、Cyberpunk 2077の画質設定について簡単に触れておきたい。Cyberpunk 2077はDXRを利用したレイトレーシングが実装されているが、2021年1月初旬時点(Hotfix 1.0.6)ではGeForce環境のみが対応している。DXR対応ゲームの場合、レイトレーシングを使って何を表現するかが重要になってくるが、Cyberpunk 2077ではライティングと反射、影の3種類の表現それぞれに対して有効/無効化が可能になる。
もちろんDXR系は全部無効でも十分美しいのだが、Cyberpunk 2077の舞台である退廃的なナイトシティの光と影の表現はぜひとも一番重い「レイトレーシング:ウルトラ」設定で堪能したい。
そしてレイトレーシング周りの設定を最大にすると描画はかなり重くなってしまう。そのため、プリセットの「レイトレーシング:ウルトラ」ではDLSSも同時に有効になる。
VRAM使用量はDLSSの有無で大きく変化
ここまで描画が濃いゲームの場合、VRAM使用量がネックになることもあるので、VRAM使用量もざっくりと調べてみた。GPUはVRAM搭載量の最も多い「GeForce RTX 3090 Founders Edition」を使用し、画質設定は画像のキャプションで解説している。
今回はCyberpunk 2077の中でもオブジェクトが最大級に多いシーンで測定した。もちろんVRAMの使用量はそのシーンに映っている物体の多さなどでも変化するので、ワーストケースに近い状態での目安程度に考えてもらえるとよいだろう。
このように、DLSSは上手く利用することでVRAM消費量を大幅に抑えることができる。DLSSを使うことで若干ジャギー感が目立つ場合もあるが、最高画質プレイを狙うのであればDLSSを積極的に使って内部負荷を下げなければ、フレームレートの安定は期待できなそうだ。
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