週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ScanSnap Home 2.0はM1チップ搭載Macにも対応

スキャン速度33%アップのScanSnap新モデル「iX1600」と「iX1400」

2021年01月19日 11時00分更新

iX1600

 PFUは1月19日、パーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap」シリーズの新モデル「iX1600」と「iX1400」を発表した。すでに受注を開始しており、1月22日から販売を開始する。

 新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークの導入が広がるなか、導入の障害のひとつとなっているのが紙での業務だ。オフィスにある大量の紙を、テレワークで活用するためにデータ化することが求められるケースも多く、自宅でもオフィスと同等に請求書や伝票の処理ができる環境を構築できることが求められていると同社は分析する。

 PFUによれば、ScanSnapをモニター提供する「ScanSnap×テレワーク支援プロジェクト」の参加者(16社110名)に実施したアンケートの結果、95%のユーザーが「紙書類のデータ化によりテレワーク業務の生産性が向上した」、79%が「テレワークの頻度が増加した」、96%が「テレワークでのコミュニケーションが円滑になった」と回答したという。

 PFUは、そうしたニーズに対応する新スキャナーとしてiX1600とiX1400を開発。紙のデータ化はもちろん、データの活用・すばやい情報共有を推進し、時間や場所にとらわれない新しい働き方を支援するとしている。

スキャン速度が前モデルから33%アップ!
シリーズ史上最速の40枚/分をほこる新モデル

iX1400

 いずれも、解像度設定がノーマル、ファイン、スーパーファインの場合のスキャン速度は、シリーズ史上最速という40枚・80面/分。iX1500の30枚・60面/分から、33%の速度アップを実現した。PCはもちろん、iPhoneやAndroidスマホ接続時も安定した高速スキャンが可能なほか、原稿のサイズ、色や両面・片面を自動的に判別して、簡単かつスピーディーに書類を電子化できるとしている。

 また、給紙トレイには、名刺をはじめとする小型の原稿や、レシートのような巻き癖のつきやすい原稿のスキャンに役立つ専用ガイドも装備する。

登録したアイコンからワンタッチでスキャン可能
チームや家族でも使いやすい「iX1600」

iX1600は4.3型のタッチパネルを搭載

 iX1600は、スワイプ操作が可能な4.3型タッチパネルを搭載するWi-Fi対応モデル。カラーバリエーションは白と黒の2色展開。同社のオンラインショップ「PFUダイレクト」での価格は5万2800円。

 タッチパネルでは、PCのフォルダやカラーなどの読取設定を、アイコンとして最大30個まで登録できる。目的に応じたアイコンを選んでスキャンすれば、スムーズなデータ整理や活用が可能とのこと。

1台を4人で共有できるためチームや家族での利用に最適

 1台に4ユーザー分のライセンスが付属するため、オフィスでの紙文書の整理やチームでの共有、家庭のさまざまな紙文書の整理に最適だとしている。1ユーザー5デバイスまでを使用可能で、接続するデバイスやユーザーはタッチパネル上で切り替えられる。

 Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯に対応。アクセスポイント接続モードとダイレクト接続モードにも対応し、アクセスポイントの環境がない場合でも、iX1600にダイレクト接続して、データを直接PCやスマートデバイスに保存できる。

スキャンデータは4種のクラウドサービスに自動振り分け

 スキャンしたデータは、PC、スマートデバイス、クラウドに保存可能なほか、「ScanSnap Cloud」と連携すれば「会計・個人資産管理」「ドキュメント管理」「名刺管理」「写真管理」の4種のクラウドサービスに自動で振り分けられる。タッチパネルにアイコンを登録すれば、アイコンから指定したクラウドサービスに直接データを保存可能だ。

「手差しスキャン」で大きい原稿や、ふたつ折りのパンプレットもスキャン可能

 そのほか、A4サイズより大きい原稿をふたつ折りにしてスキャンしたり、付箋付きの書類や封筒など搬送性の悪い原稿をスキャンしたりできる「手差しスキャン」機能も搭載する。

コスパに優れたUSB接続専用モデル「iX1400」

「iX1400」はUSB接続専用モデル

 iX1400は、ワンボタンで操作するシンプルなUSB接続専用モデル。Wi-Fi非対応で、カラーバリエーションは白のみ。PFUダイレクトでの価格は4万1800円。

 スキャン速度はiX1600と同等で、安定した搬送性能や縦筋軽減機能といったスキャナーの基本性能はそのままに、高いコストパフォーマンスを実現したという。

 USB接続専用モデルのため、PCへの保存がメインのユーザーや、Wi-Fi接続端末が制限されているオフィス環境にも最適だとしている。

スキャン設定からデータの管理やクラウド連携まで!
「ScanSnap Home」で紙文書を再活用しよう

 両モデルとも、スキャナーの設定、スキャンデータの管理・編集やアプリケーションの連携が可能なソフトウェア「ScanSnap Home 2.0」が利用できる(対応OS:Windows 7/8.1/10、macOS 10.12.4以降/11.0以降。アップルのSoc「Apple M1」を搭載するMacにも対応)。

「ScanSnap Home」画面イメージ

 ScanSnap Home 2.0では、保存先やアプリ・クラウド連携、カラーモードなどを「プロファイル」として登録できる。プロファイルを使えば、用途に合わせたワンタッチでのスキャンが可能。データは「PDF」、「検索可能なPDF」、「JPEG」に対応し、e-文書画質にも対応する。

 スキャンしたデータは文書、名刺、レシート、写真に自動で分類され、タイトルも自動で生成されるほか、名刺やレシートは名前や金額が自動で抽出される。データはファイル形式(PDF/JPEG)にかかわらず全文検索が可能で、データ管理が容易になるとしている。

 スキャンしたイメージは、Word、Excel、PowerPointへの変換も可能だ。スキャンするだけでクラウドアプリへの連携やメールへの添付もできるほか、スキャン後に連携先を選択できる「クイックメニュー」も搭載する。

 なお、これまで提供してきたソフトウェア「ScanSnap Manager」は、iX1600とiX1400でも利用可能。以前のScanSnapの使い方に慣れている人や、特定の業務フローやシステムに組み込んで使用している人でも、従来の使い勝手を変えずに新モデルを使用できるので安心してほしい。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう