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新VAIO Zは5G対応に、フルカーボン筐体の採用で生まれ変わった

2021年02月18日 13時00分更新

キーボードの打鍵感を改善、片手で180度まで開くヒンジを採用

 キーボードはストロークを1.2mmから1.5mmに深くした。新開発のキーボードユニットは「かな文字ありの日本語配列」「かな文字なしの日本語配列」「英語配列のレイアウト」があり、さらに日本語かな文字なし/英語配列では、キートップの文字を目立たなくした「隠し刻印」が選べる。キートップのフォントを新しいものに変えたほか、バックライト構造も見直し、均一に光るようにしている。隠し刻印モデルも内側の塗装を変え、印字部分に光が透過するようになった。

左が隠し刻印モデル、右が通常の刻印モデル

同じ日本語配列でも、かな文字を刻印しているものと、省略しているものの2種類がある。

 より安定した打鍵フィーリングにもこだわりを見せる。少しへこみを付けたキートップ面、チルトアップヒンジと楔型形状による無限パームレスト、さらにUDカーボン使用による剛性感のアップなどだ。パンタグラフの素材も変更し、タイピング時の静穏性も配慮した。

 パームレストには耐指紋性のある塗料を使用。VAIO専用に用意したもので、触感にもこだわり、数十種類の材料をブレンドした「通常あり得ない」ものだという。キートップにも、専用に新規開発したフッ素含有UV硬化塗装を使用。防汚性、耐指紋性を強化し、摩耗と皮脂油によるテカリを防ぐとする。タッチパッドのサイズも190%に大型化した。

 使い勝手の細かなこだわりとしては、片手で開け、180度まで開くディスプレー、片手でも抜きやすいUSB充電器のプラグ部などがある。ここは重量バランスの調整や細かな形状の違いだけでも実現できないことで、非常に手がかかった設計と言える。

独特のヒンジ機構により、ディスプレーは180度開く。対面に画面を見せる際、ユーティリティによってタッチパッドの向きを反転する機能も持つ。

写真のように液晶ディスプレー部分をキーボード部分の下に回り込ませることで、チルトアップ機構を維持しつつ水平開閉が可能となった。

キーボードを打つ際は、斜めの角度が付く。

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