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鮮やかなレッドカラーで運気も上昇!?

16万円台で240Hzゲーミングやレイトレも!RTX 3060 Ti&Ryzen 5 5600X搭載「PG-UM」をレビュー

2020年12月28日 11時00分更新

ミドルクラスながら前世代の
ハイエンド級に比肩する場面も

GPU-Z(左)とCPU-Z(右)でそれぞれのスペックを表示したところ

 外観を見た後は、ベンチマークでパフォーマンスを検証してみよう。最初に「CINEBENCH R20」および「CINEBENCH R23」を用いて、CPUの性能を検証してみる。結果、CINEBENCH R20のスコアーはマルチで4265、シングルで601。CINEBENCH R23では10986、シングルで1538になった。

 AMDのRyzen 5000シリーズの特長は、そのシングルスレッド性能の高さだ。CINEBENCH R23は今年11月に登場したため、まだ比較できるデータが少ないところはあるが、R20の結果でいえば、シングルスレッドで600台に乗せるスコアーはかなり優秀。

 前世代のRyzen 3000シリーズやIntelの第10世代Coreプロセッサーでは、高くてもシングルのスコアーは500台前半であり、大幅な伸びを見せている。PCゲームではCPUのシングルスレッド性能がパフォーマンスに影響しやすいため、よりゲーミングを重視した進化を遂げたといえるだろう。

 本機が搭載しているRyzen 5 5600Xは6コア/12スレッドのモデルであり、より他コアな上位モデルと比べればマルチでのスコアーは落ちるが、同じ6コア/12スレッドのRyzen 5 3600XTが3800ほどの数値だったのに対して、確かな伸びを記録した。

 次は「PCMark10」を用いて、ウェブブラウジングやオフィスアプリなどの快適さを計ってみよう。総合スコアーは7720という結果に。

 スコアーの内訳をみていくと、アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの快適さを見る「Essentials」が10761、スプレッドシートや文書作成ソフトなど、ビジネスアプリの快適さを計る「Productivity」が10634、写真編集などクリエイティブ用途の性能を見る「Digital Content Creation」が10913という結果だ。

 最新パーツを採用しているだけあって、各テストですべて10000以上とさすがに高いスコアーを記録している。特にProductivityのテストでは、前世代の構成では9000台に収まる場合がほとんどのため、オフィス系のソフトなどを使用する上でもより快適に動作するはずだ。

 ミドルクラスの構成のため、Digital Content Creationはハイエンド構成に比べると伸びないが、プロレベルのクリエイティブな用途にこだわるわけでなければ十分な数値だ。

 続いて、「CrystalDiskMark 8.0.0」でストレージのアクセス速度を計測していく。結果は以下の通り。

 シーケンシャルリードは3497、シーケンシャルライトで2053という結果になった。Samsung製のM.2 SSDを搭載しており、PCI Express 3.0接続のSSDとしてはかなり高速な値。標準での容量は512GBと少々心もとないため、不安な人はBTOオプションでカスタマイズしてもいいだろう。

 次は「3DMark」の各テストで、3DCGを使用したゲームの描画性能を計ってみた。今回はDirectX 11のテスト「Fire Strike」「Fire Strike Ultra」、DirectX 12のテスト「Time Spy」「Time Spy Extreme」に加えて、DirectX Raytracing(DXR)によるリアルタイムレイトレーシングの描画性能を計る「Port Royal」のスコアーを計測した。

 構成が異なるため参考値だが、GPUに前世代のGeForce RTX 2060、CPUにはRyzen 9 5950Xを搭載したPCでのスコアーと比べると、全体的に30%以上スコアーが向上しているのが見て取れた。特に、Fire Strike UltraやPort Royalでは、前者が4500ほど、後者が4200ほどだったので、約60%は高い数値。前世代のGeForce RTX 2080などと比べても引けを取らないレベルだ。

 GeForce RTX 3060 Tiはミドルクラスの製品ではあるが、前世代の上位クラスGPUとも互角な勝負ができることで、コストパフォーマンスはかなり高いといえよう。

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