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迫力ある低域でスマホ充電まで可能、Bang & Olufsen「Beolit 20」を聴く

2020年11月13日 13時00分更新

 あいかわらず人気のあるポータブルスピーカーだが、在宅時間を高音質でというニーズの高まりもそれを後押ししているようだ。単にBluetoothで接続できるだけでなく、追加機能についてもいろいろ検討されている。要は音質・デザインといった基本的な要素はもちろんだが、付加価値をどう付けて差別化するかに、各社が悩んでいるということなのだろう。

5WのQi充電機能はスマホ連携に便利

 この記事で紹介する「Beolit 20」は、デンマークのBang & Olufsenによる最新Bluetoothスピーカーだ。国内での販売価格6万円弱の高級機種となる。ピクニックに持っていくバスケットのような、箱型のデザインは極めてシンプル。ほかのBang & Olufsen製品ほど個性的ではないが、側面に設けられたスピーカーグリルのパンチング精度は高く、実機を目の前にした際に感じる質感はやはり上々だ。

 このグリル部分の透過性(開口率)は従来機種(Beolit 17)と比べて、45%も改善されたそうだ。音が減衰なく放出されればそのぶんだけ解像感や明瞭感が高まるはずだ。

 特徴は革製のストラップ(植物性タンニンでなめしたレザー素材に変更)。斜めに渡されていて、デザイン的なアクセントになっている。ここは持ち運び時の重心、床や机に置いて使うためストラップを下げた際の収まりの良さなどにも配慮されたものとなっている。単なる見た目だけでなく、使い勝手も十分に吟味されたものであるのが分かる。

 機能面での特徴としては、スマホのワイヤレス充電(Qi規格、出力5W)に対応したことがある。筆者のiPhone 8も対応しているので、試してみたが、これがなかなか快適だし、意外と早く充電が進む。ワイヤレス充電は、便利ではあるが、コンセントにつないだACアダプターとワイヤレス充電器の間は有線となるため、意外と設置場所に制約がある。Beolit 20は内蔵バッテリーから電力をおすそ分けえする仕組みなので、置きたい場所に置いてどこでも使える。

 容量的には3200mAhということで、それほど多いわけではないが、音楽を再生させながら、ついでに充電も進められるというのは利点だ。滑りにくく塗装されたトレイの中央にスマホを置くだけという仕組みは分かりやすいし、Bluetooth接続中にスマホの電池が切れてしまうということが生じず、再生をし続けられる。目立つ場所なので、パーティーやキャンプなどでワイワイガヤガヤやっているうちに、スマホの置き場が分からなるといったことが起きにくそうなのもいい。

 Qi充電は、スマホだけでなく「BeoPlay E8」など対応機器が増えているし、屋外で電池が切れそうになった知人や家族のスマホを充電できる点は喜ばれるかもしれない。ケーブル接続が不要であることは屋外や外出先でこそ魅力的だろう。

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