カード長200mmのビデオカードを搭載可能
搭載可能なビデオカードサイズは202(W)×39(D)×131(H)mmまでとなるが、本製品のリリース(2020年1月)に合わせてASUSの「DUAL-RTX2070-O8G-MINI」など、カード長と厚みを抑えたビデオカードが一部メーカーから発表されている。これらの製品と組み合わせれば、一般的なデスクトップPCよりもはるにコンパクトな筐体サイズでハイスペックなゲーミングPCやクリエイティブ用途向けのPCが組み上げられる。
極力省スペース化したい、持ち運びも考えたいといったユーザーにとっては、非常に有力な選択肢になるだろう。実売価格は17万8500円前後と、この手のハイエンド志向なベアボーンキットとしてはまずまずといったところ。
NUC9i9QNのCPUはハイエンドなゲーミングノートPCなどで採用例の多い「Core i9-9980HK」だ。ノートPC向けとはいえ、8コア/16スレッド構成で定格動作クロックは2.4GHz、ブースト時動作クロックは5GHzと、動作クロックの高さが目を引く。
CPU内蔵グラフィックスとして「Intel UHD Graphics 630」を搭載しており、Compute Elementには映像出力用のインターフェースも用意されている。そのため、ビデオカードを搭載せずとも運用は可能だ。ゆえに、映像まわりの不具合が出たらビデオカードを抜いて原因の切り分け検証ができるのがありがたいところ。
ビデオカードなどを接続するための補助電源コネクターは8ピン×2を備える。ちなみに、標準搭載する電源ユニットは容量500W、80PLUS PLATINUM認証の「FSP500-30AS」だ。
インターフェースはケースのフロント側とCompute Element背面に用意されており、フロントにはUSB 3.1 Gen 2 Type-Aポート×2とSDXCカードスロット、背面にはUSB 3.1 Gen 2 Type-Aポート×4、Thunderbolt 3(USB Type-Cポート)×2、有線LANポートとしてIntel製のギガビットLAN「i219-LM」と「I210-AT」を備える。また、無線機能としてWi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.0を利用できる。
ビデオカード装着時の性能をチェック
ここからはNUC9i9QNXのパフォーマンスを各種ベンチマークで確認していこう。SO-DIMMメモリーはKingston「HX432S20IBK2/32」(16GB×2、DDR4-2666で利用)、ストレージはIntel「SSD 665P SSDPEKNW010T9X1」(NVMe M.2、1TB SSD)、ビデオカードはASUSの「DUAL-RTX2070-O8G-MINI」を用意した。OSは「Windows 10 Home(64bit)」で、GPUドライバーは最新の「456.71」を利用した。
検証環境 | |
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CPU(内蔵) | Intel「Core i9-9980HK」(8コア/16スレッド、2.4~5GHz) |
メモリー | Kingston「HX432S20IBK2/32」(SO-DIMM、DDR4-2666で利用、16GB×2) |
ビデオカード | ASUS「DUAL-RTX2070-O8G-MINI」(GeForce RTX 2070) |
ストレージ | Intel「SSD 665P SSDPEKNW010T9X1」(NVMe M.2、1TB SSD) |
電源ユニット(内蔵) | FSP「FSP500-30AS」(80PLUS PLATINUM、500W) |
OS | Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」 |
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