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CGアニメ「映画 えんとつ町のプペル」制作の裏で活用されるRyzen Threadripper 3990X&980 PRO

Gen 4 SSDで体感2倍速!STUDIO4℃に聞いたCG制作で重要なPCスペック

2020年10月29日 11時00分更新

Radeon RX 5700 XTを使って初めてわかったそのポテンシャル

――次はCG制作におけるGPUの役割を教えてください。

天田氏「GPUだと例えばライティングの計算であるとか、パーティクルの計算だとかですね。CPUと同じぐらい作業効率に直結するパーツになりますね」

――最近レイトレーシングに対する注目が上がってきていると思うのですが、そのあたりはいかがでしょう?

天田氏「社内で聞く限りでは、ライティングの制御などでレイトレーシングを使っているということは聞いております。ただ、正確な表現がコンテンツとして正しいかは別で、その時の演出に応じて使い分けていますね」

――ちなみに、MayaとAfter Effects以外で使っているソフトはございますか?

天田氏「そうですね。作画ではCLIP STUDIO PAINT、あとは静止画だとPhotoshopも使っていますね」

――そういったソフトを使う際にもGPUのアクセラレーションが有効に働いたりするものなんでしょうか?

天田氏「それがどうも効くらしいという話はちらほら聞くのですが、なかなか忙しくって、興味はあるけどリサーチする時間がなくって試せていないというのが現状でして……」

――では、そのへんを検証した記事があれば需要がありそうですかね?

天田氏「はい。もともと私はアスキーさんの記事などを昔から読んでおりますので、ぜひそう言った検証をしていただけるとありがたいです」

――おーそれは嬉しいですね!ちなみに、今回のワークステーションにはRadeon RX 5700 XTが積まれてますが、使ってみた感想をお聞かせください。

天田氏「弊社では今までRadeonを食わず嫌いというか、ずっとGeForce系でやってきたんですけど、今回使ってみて印象が変わりましたね。今まで使っていたマシンではGeForce RTX 2070 SUPERやQuadro P4000だったんですが、それよりも快適に使えている印象です」

ワークステーションに使われていたのはMSIの「RADEON RX 5700 XT MECH OC」

――「快適」と言うのは具体的にどういった感じでしょうか?

天田氏「例えば、今まで使っていたマシンでは処理をかけた状態だと動かせなかったキャラクターのモデルが、今回お借りしたワークステーションだと普通に動いてしまうんですね。スタッフはどよめいていました」

こちらはAutodeskのCG制作ソフト「Maya 2016」で、ルビッチ(左)とプペル(右)のCGモデルを表示しているところ。プペルの可動部は凄まじく多く、複数の処理をかけるとスムーズに動かなかったりするとのこと

――Radeonだと今度新しい「Radeon 6000シリーズ」が出ますね。やはりそちらも注目されてますか?

天田氏「はい。個人的にはもともとAMD派なのでもちろん存じております。今までは業界的にもGeForceがいいぞという話で進んできましたが、これからはRadeonも買い替え候補の選択肢に入れていこうかと思っています」

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