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大和ハウス工業など、立ち作業の負担を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発

2020年10月20日 10時00分更新

 大和ハウス工業は10月13日、工場での立ち作業負担を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発したと発表。大和ハウス工業の全国9工場に順次導入する。

 アルケリスFXは、アルケリスが販売する医療従事者の立ち作業を支援する「アルケリス」をベースとする無動力のアシストスーツ。サンコロナ小田の炭素繊維複合材料を採用することで重量をおよそ40%軽量化。大和ハウス工業の工場での実証実験の結果を反映した3社の共同開発。

 戸建住宅や事業施設などの建築部材を生産する工場でも作業員の身体負担が大きく、雇用確保の観点からも労働環境の向上が急務となっているが、完全なロボット化が難しく人手に頼らざるを得ない作業もあり、中腰姿勢が続くことで腰への負担や疲労の蓄積が問題となっているという。

 装着した作業員が中腰姿勢になると一定の角度で膝を固定し、椅子に座っている状態となり、立ち姿勢の維持や腰の曲げ伸ばし時に動かす脊柱起立筋の活動量を最大33%抑えることが可能。装着による身体負担を軽減できるため、製造現場の高齢者や女性作業員など多様な人財が活躍できる職場環境の醸成に繋げることができるとしている。

 アルケリスより2021年1月に一般販売され、価格は54万7800円(個人への販売は行なわれない)。

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