基本的にはメールでのやり取りで完結
今回のサービス拡充により、復旧作業を行なう場所が欧州にあるリカバリーラボに集約された。このため、問い合わせから発送までは日本語で対応されるが、復旧作業が行われるサービスセンターからのメールは、英語で届くことになる。ただ、要点さえわかっていれば特に悩むことはないはずだ。
それでは、ひとつずつ詳しく見ていこう。
1. Seagateのサポートへ連絡
サービスを利用するには、まずSeagateへ連絡する。電話もしくはメールで問い合わせができるので、自分のやりやすい方で行なおう。
2.コールセンターからメールで案内が届く
受け付けが完了すると、メールで案内が届く。必要事項を記載して返信する。シリアルナンバーが必要なので、ストレージを取り出したり空き箱などで確認しておこう。
3.ドライブの発送先などの情報がメールで届く
レスキューデータ復旧サービスへの登録が完了すると、発送先などのメールが届く。ストレージのみ梱包して(外付けの場合、電源やケーブルなどは不要)。添付されている発送用のラベルなどを印刷して、梱包したダンボールに1部ずつ貼り付け、のこりは集荷員へ渡すことになる。プリンターがない場合は、コンビニなどを利用するといいだろう。
4.UPSへ集荷依頼し発送する
USPへ電話で連絡して、集荷依頼をする。ここまでは日本語での対応なので、特に戸惑うことはないはずだ。
5.Seagateから代替品が届く
故障したストレージが保証期間内であれば、作業が滞るのを最低限に抑えるため、Seagateから代替品が送られてくる。レスキューデータ復旧サービスへの登録が完了してから1週間ぐらいが目処だ。
6.リカバリーラボからメールが届く
発送したストレージが欧州にあるリカバリーラボへ届くと、受領メールが届く。そのあと、復旧作業に半月程度かかるので、その間は受付ナンバーにより作業状況の追跡サイトから確認可能だ。
7.作業完了のメールがリカバリーラボから届く
復旧が完了したら、完了した旨のメールが届く。発送用のトラッキング番号が連絡され、復旧したデータは暗号がかけられているため、復号用のパスワードが合わせて記載されている。いくつかのメールに別れて送られてくる。
8.復旧したデータの到着
数日後には、復旧したデータが届くはずだ。その際送られてくるストレージは、復旧した容量に合わせたものになっていて、特に返却する必要はなくそのまま利用できる。
以上が、データ復旧までの流れだ。無償でサービスを受けられるにも関わらず、代替品が送られてきて、かつデータ復旧用のストレージもそのまま利用できる。なぜかとても得した気分になる不思議だ。
受け付けから復旧データ受け取りまで1ヶ月ほどかかるが、発送してしまえばあとは待つだけなので、気長に待とう。
すべてのデータが復旧できるわけではないので注意
ただこのサービスを利用するときに注意も必要だ。まず、リカバリーラボでも物理的に破損している場合は、その程度にもよるがすべての復旧は難しい。送ってもデータ復旧できないケースもあるので、あらかじめ心に留めておこう。
それからもう1つ。テレビ録画用として使っているストレージの場合は、そのデータは復活できない。正確にはデータとしては復活するが、ハードウェア的に録画機器と紐付けられるため、ハードウェアが変わってしまう今回のケースでは、認識できなくなってしまうわけだ。
ちなみに、データ復旧作業をする際、中身が見られることはない。データが個人情報にも係る内容であっても、安心して作業をお願いできる仕組みになっている。
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Seagateは、製品の品質を高めているのと同時に、万が一の場合でもしっかりサポートする取り組みを行なっている。今回のレスキューデータ復旧サービスの拡充により、IronWolfシリーズをはじめとした各種ストレージを、より安心して利用できるようになる。
こうしたサポートの充実は、ストレージ選びにも大きな判断材料となるはず。NASに限らず、あらゆるシーンで利用されるストレージでSeagateの製品の購入が最善の選択肢となるはずだ。
(提供:日本シーゲイト)
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