HDDをはじめ、ストレージ製品は半永久的にデータを保持しておくことはできない。それは寿命もあれば不慮の事故による破損によって読み取れなくなるなど原因はさまざまだが、いつなんどきそうした事態に直面することになるかわからないのが難しいところだ。
寿命に関しては、NASなどでは事前に予兆を捉えてアラートを出すこともあるが、不慮の事故に関しては予測不能。バックアップを取っておくぐらいしかユーザーとしては対策がない。
ただ万が一ストレージからデータが読み取れなくなった事態に陥っても、データ保存領域が生きているなら、リカバリ・サービスを活用することで、データをサルベージできる可能性がある。失っては困るデータなら、そうしたサービスを利用といいが、それなりの料金がかかるのが現状だ。
そんな中、SeagateもこれまでNAS向けの「IronWolf Pro」などのハイエンド製品に限り、RESCUE サービス「レスキューデータ復旧サービス」が有償で用意されていたが、今年の9月より対象を拡大。しかもなんと無償で3年間受けられる新たな「レスキューデータ復旧サービス」が開始されたのだ。
今回は、この新たなサービス・プランについて紹介しよう。
復旧している間に同じ製品を届けてくれる神対応
「レスキューデータ復旧サービス」は、従来の価格を据え置きのまま、購入から3年間、どんな事態でデータが読み出せなくなっても、復旧してくれるサービスだ。
今回対象となった製品は以下のとおりである。
- IronWolfシリーズ
- FireCuda 510
- FireCuda 520
- One Touch HDD
- Expansionシリーズ(型番が「STEA」「STEB」からはじまるGlobal モデルのみ)
- Skyhawk (2TB以上、モデル指定)
- Ultra Touch HDD
- Expansion Portable HDD
- One Touch SSD
- Expansion SSD
- Ultra Touch SSD
このサービスを利用するのに、特に事前登録をする必要もなく、追加料金が発生することもない。しかも同時に代替品として同じ製品を発送してくれる上、復旧したデータは外付けHDDに保存されて返ってくる。こちらも返却する必要なくそのまま貰えるのだ。まさに太っ腹と言えるサービスなのである。
ただし、グローバルなサービス体制のため、すべてが日本語で対応されるわけではない。そこで、万が一利用したときでも悩まないよう、このサービスの流れを詳しく解説していこう。
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