週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

2万円強のmoto g8の最安モデル 「moto g8 power lite」は2台目にオススメ

2020年10月05日 10時00分更新

パフォーマンスに期待は禁物
されどスタミナは期待以上

 moto g8シリーズの他の3モデルはプロセッサーにはクアルコムのSnapdragonを採用していますが、moto g8 power liteは、台湾MediaTekのHelio P35(最大2.3GHz/オクタコア)を用いています。上位モデルのmoto g8 powerに比べると、アプリの起動がやや遅かったり、撮影した写真の保存に時間がかかったり、操作のキビキビ感は乏しい印象。「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定してみましたが、moto g8 powerよりもかなり低いスコアでした。

「Geekbench 5」で測定したmoto g8 power liteのベンチマークスコア

「Geekbench 5」で測定したmoto g8 powerのベンチマークスコア。1万円高い価値はありそうだ

 5000mAhのバッテリーを搭載し、「power」を自称するだけはあって、電池は持ちます。筆者が使った印象では1日は余裕で持ち、ゲームや動画を見たりしないのであれば、2日以上持続しそうです。

電池持ちは良いが、さらに電池を効率的に使う「スタンバイインテリジェント節電」という機能も搭載している

カメラは3眼だが
撮影機能や画質には物足りなさも

 背面に搭載されているカメラは、メイン(1600万画素/F2.0)+マクロ(200万画素/F2.4)+深度計測用(200万画素/F2.4)という構成。超広角カメラも望遠カメラも搭載していないので注意が必要です。むしろ、いまや高画素とは言えない1600万画素カメラで「マクロモード」や「ポートレートモード」でも撮影できる、という程度です。

 なので、過度な期待は禁物ですが、そこそこの画質で撮れます。「ポートレートモード」では、ボケの度合いもコントロールできます。800万画素のフロントカメラでも背景をぼかせます。

晴れた日に風景を撮った作例

ナチュラルな色で撮影できる印象

「ポートレートモード」に設定すると、タップした位置にピントを合わせて、ボケの度合いを自由に調整できる

フロントカメラでも背景をぼかしてセルフィーが撮れる

 ただし、屋内で撮影すると暗くなりがちで、夜景を撮るとかなり画質が粗くなります。カメラの性能を重視するなら、moto g8シリーズの他のモデルを選ぶべきしょう。

レストランでピザを撮影。もう少し明るく撮れるといいな、というのが本音

「夜景モード」がなく、夜景を撮ると、画質がかなり粗くなる

【まとめ】2台目のスマホとしては検討の価値アリ

 筆者はmoto 8シリーズの全機種に触れたことがありますが、春に発売された3モデルはいずれも、お手頃価格ながら本体の質感がよく、カメラの性能にも満足できるモデルでした。一方、今回のmoto g8 power liteは、カメラの性能が他のモデルよりも明らかに低いことに加えて、「カメラ」アプリの仕様が違ったり、「Motoアクション」というモトローラ独自の便利機能で対応するものが限られていたりと、機能はかなり削られています。

 「5000mAhバッテリー」と聞くと、ゲームや動画を楽しみたい人が惹かれそうですが、ヘビーに使いたいなら上位モデルのmoto g8 powerを選ぶのが得策です。

 moto g8 power liteのアドバンテージは、とにかく安いことと、デュアルSIM+microSDのトリプルスロット。通話やSNSなどに使うための2台目、あるいは海外渡航時用の端末としては非常に役立つでしょう。画面が大きく文字が見やすいので、高齢の両親に持たせるスマホとしても検討の価値はありそうです。

透明のスマホケースも同梱しているので、別途購入する必要なし

  moto g8 power lite
ディスプレー 6.5型液晶(20:9)
画面解像度 720×1600ドット
サイズ 約75.76×164.94×9.2mm
重量 約200g
CPU MediaTek Helio P35
2.3GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大256GB)
OS Android 9
対応バンド LTE:1/2/3/5/7/8/18
/19/20/26/28/38/40/41
W-CDMA:1/2/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
VoLTE ○(ドコモ、au、SB)
無線LAN IEEE802.11n(2.4GHz対応)
カメラ アウト:16メガ(標準、F2.0)
+2メガ(マクロ、F2.4)
+2メガ(深度、F2.4)
/イン:8メガ(F2.0)
バッテリー容量 5000mAh
生体認証 ○(指紋)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 microUSB
カラバリ ポーラブルー、ロイヤルブルー
価格 2万800円
 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事