週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

今年のテーマはオンラインでも「通常営業」

コンパニオンさんも登場したTGS2020「D3P」特別生放送の裏側に潜入

2020年10月01日 11時00分更新

文● 高橋佑司 編集● ASCII
提供: ディースリー・パブリッシャー

●『MAGLAM LORD/マグラムロード』絶滅危惧的スペシャルトークショウ

 3本目は、Nintendo Switch/PS4用ソフト『MAGLAM LORD/マグラムロード』の声優陣を招いてのスペシャルトークショウ。主人公「キルリザーク」(男性版)役の木島隆一さん、「シャルム」役の名塚佳織さん、「バルガッキーン」役の後藤ヒロキさんが登壇し、ゲームの情報やそれぞれが担当したキャラクターについてのコメントなどを聞くことができた。

 『MAGLAM LORD/マグラムロード』は、過去の戦いで傷つき長い眠りについていた“魔王”である主人公が、目が覚めたら“絶滅危惧種”に指定されており、絶滅しないために冒険やコンカツに奔走していくRPGとのこと。なかなかユニークな世界観の本作は、今冬に発売予定だ。

●はじめまして!『デジボク地球防衛軍』公式生放送
~カックカクにしてやんよ!~

 4本目は、『デジボク地球防衛軍(略)』を宣伝する公式生放送番組「『デジボク地球防衛軍』公式生放送~カックカクにしてやんよ!~」の第1回放送。本番組は各月で実施予定で、基本的に最終木曜日の21:00から、niconico/YouTubeの「音泉」チャンネルで放送予定になっている。

 今回は記念すべき初回放送ということで、今後本番組に出演する声優の高槻かなこさん、前田佳織里さんがサプライズ出演。“新人EDF隊員”として、教官の岡島Pから厳しい入隊の洗礼(?)を受けていた。なお、本番組の次回放送は10月29日の21:00から。

●Go To サプライズ!? 『デジボク地球防衛軍』(ちょこっと『地球防衛軍6』)ブリーフィング Vol.2

 メインプログラムラストとなる5本目は、D3Pのさまざまなゲームタイトルにゲスト出演もしている、同社の看板キャラクターともいえる「双葉理保」のCVを担当する声優・後藤邑子さんがゲストに登場。1つ目のプログラムに続き、再び『デジボク地球防衛軍(略)』及び『地球防衛軍6』の情報をお届けする番組となった。

 後藤さんや「ドリームクラブ パフォーマーズ」のメンバーを交えてのトークや実機プレイ、そして最後には、後藤さんもホストガールのコスプレでドリパフォメンバーとのスぺシャルライブで「恋・koi☆week end!」での大団円。「とっておきの素敵な週末」となった。

放送内では『デジボク地球防衛軍(略)』のゲーム対決や、再び『地球防衛軍6』の実機プレイも実施

ラストは「ドリームクラブ パフォーマーズ」のメンバーも集合してパフォーマンスを披露した

いつも通りの“D3Pらしさ”とは?
岡島Pにインタビュー

 全体で約11時間にも及んだ「D3P生放送 #デジボクが地球を救う」。そんな中、放送の合間に岡島Pにインタビューすることができた。これまでのブース出展とは大きく勝手が違っただろうTGS2020に、メーカーとしてはどんな思いを抱いていたのかお聞きした。

――今回、初めての形式となったTGS2020ですが、オンラインでの開催について、率直な感想をお伺いしてもよろしいでしょうか。

岡島P:僕らゲームメーカーは、ユーザーの皆さんと直接顔を合わせて触れ合える機会がそんなに多くないので、それが無いというのはやっぱり残念に感じています。しかし、オンライン開催でもユーザーの皆さんを楽しませるような施策を考えて、それを実行できたという点では、やってよかったなとは思っています。

――オンラインならではのメリットなどは、今回で感じたものはありますか?

岡島P:遠方に住んでいる方や当日来場するのが難しい方なども、等しく同じ体験ができるというのは、やはりメリットかなと思います。東京ゲームショウは入場料もかかりますので、それがない今回のような放送では、より幅広い層の人に見ていただけたのではないかと思います。

――逆に、オンラインの難しさなどはありましたでしょうか?

岡島P:機材トラブルなど、配信面でのトラブルがあるのはやはり難しい部分でした。普段のイベントだとお客さんの目の前なのでごまかしが効かないのですが、生放送では場を繋ぎながら対処しやすいという意味では、利点とも言えますね。配信トラブルのごまかしは効きませんでしたが(笑)。

――例えばオンラインでのイベントで、期間限定の体験版を配信してユーザーに自宅で試遊してもらう、といった取り組みなどは可能なのでしょうか。

岡島P:今回も、TGS2020期間内で限定的に体験版を配布するのはどうかという話はあったのですが、なかなか対応が追い付かず、実現はしませんでした。ただ今回のような形のゲームイベントが一般化していくならば今後は検討したいですね。

――今回、オンラインのなかでも“D3Pらしさ”を伝えるための工夫などあれば、お聞かせください。

岡島P:僕らの今回の生放送のテーマが“通常営業”で、コロナ禍の暗い空気のなかでもなるべく普段と変わらないよう元気にエンターテインメントに徹したい、という思いがありました。普段の東京ゲームショウでは、我々は若干バカバカしい企画を毎度やっているのですが、それを楽しみにして下さっているユーザーさんもいらっしゃるので、そういった方々にできるだけいつも通りの元気な姿を見ていただきたかった、という思いがあります。これが“D3Pらしさ”といっていただけるなら本望ですね。

――番組コメントなどの反響を見ても、視聴者の方にも十分に“D3Pらしさ”が伝わっていたように思います。

岡島P:“D3Pらしさ”なんて偉そうなことを言いましたが、実は単にこれしかできないだけです。なぜか“クールに格好よくキメる”ということができないんですよね……。ただ、我々のファンの方は優しくて、こういったところも楽しんで下さっているので非常に助かっています。

ハッチ:僕も今日はその空気に助けられました(笑)。

岡島P:多少失敗しても、それを笑って楽しんで下さるファンの方々の度量といいますか、温かさがあるので、僕らとしてはユーザーの皆様に助けていただいている、という感じがします。一言でいえばやりやすいですね。もちろん、だからと言って手を抜いているわけではないんですよ。これでも全力でやっているんですがこうなっちゃうんです(笑)。

――ありがとうございました。それでは最後に、ファンの皆様に一言、お願いしてもよろしいでしょうか。

岡島P:来年は皆さんとリアル「東京ゲームショウ」でお会いできることを期待していますが、もしそれが難しかったとしても、懲りずに皆さんに楽しんでいただけるような取り組みをやっていきたいと思います。今後ともぜひよろしくお願いいたします!


 ゲームファンにとっては、毎年要注目のイベントである「東京ゲームショウ」。岡島Pも語った通り、メーカーにとっても生のユーザーと触れ合える貴重な機会になっていたはずだ。

 しかし、今回のようなオンライン開催も、より手軽に参加できるという意味ではユーザーにとってメリットもある。メーカー側も今回は手探りな様子も見受けられたが、今後はよりオンラインイベントに最適化した施策も実施していくことが予想される。

 来年の「東京ゲームショウ」が実会場での開催になるのか、はたまた今回と同じくオンライン開催になるのか、今の段階ではわからないが、いずれにしてもより洗練されたイベントになっていくことを期待したい。

 最後に、D3Pの新作タイトルについておさらいしておこう。『デジボク地球防衛軍(略)』は、2020年12月24日発売予定、プラットフォームはNintendo Switch/PS4で、希望小売価格はパッケージ版で7480円(税別)。

 『MAGLAM LORD/マグラムロード』は今冬発売予定。プラットフォームはNintendo Switch/PS4で、価格は未定。『地球防衛軍6』は2021年発売予定でプラットフォーム、価格は現在未定だ。それぞれのタイトルもぜひ、チェックしてみてほしい。なお、本稿で紹介した生放送は以下のリンクから閲覧可能だ。

(提供:ディースリー・パブリッシャー)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事