各社から一斉に発表となったGeForce RTX 30シリーズ。まず販売開始となるのはGeForce RTX 3080で、ついでGeForce RTX 3090が登場する。GIGABYTEはAORUS Gamingブランド以外にも実用性重視のラインナップを用意している。
本稿ではGIGABYTEから発売された「GeForce RTX 3080 GAMING OC 10G」、「GeForce RTX 3090 GAMING OC 24G」、「GeForce RTX 3080 EAGLE OC 10G」、「GeForce RTX 3090 EAGLE OC 24G」の4製品の詳細を見ていこう。
2カテゴリー、4ラインナップになるが、大きな違いは外観や電装系で冷却機構は共通している。GeForce RTX 3080 EAGLE OC 10GとGeForce RTX 3090 EAGLE OC 24Gはスタンダードモデルだ。ライトアップは控えめで、サイドパネルが強化ガラスではないPCケースに実装したり、性能だけを重視する人向けだ。
GeForce RTX 3080 GAMING OC 10GとGeForce RTX 3090 GAMING OC 24Gは、GAMINGとあるようにゲーマー向けとなっているが、性能はEAGLEと似ている。もちろん、外観の違いはあるものの、性能面ついて差はないようだ。大きな違いとしては、4年間の保証がついていることだろう。これは継続的な中~高負荷があたり前のゲームシーンにおいては適切な仕様になる。
いずれもオーバークロックモデルであり、定格モデルは存在しないが、推奨システム電源容量は750Wと共通で、NVIDIAのFounders Editionと同様だ。なお参考値を挙げておくと、Ryzen 9 3950Xとの構成の場合、フルロード時消費電力は540~560W付近がピークになるだろう。
クロックとサイズ | ||||||
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型番 | コアクロック | カードサイズ | ||||
GV-N3080GAMING OC-10GD | 1800MHz(リファレンス:1710MHz) | 129(W)×320(D)×55(H)mm | ||||
GV-N3080EAGLE OC-10GD | 1755MHz(リファレンス:1710MHz) | 128(W)×320(D)×56(H)mm |
ファンや冷却機構は3080も3090も共通
まずは共通する冷却機構を見ていく。正面には3つのファンがあり、WINDFORCEと名付けられている。左のファンは80mm、中央と右のファンは90mm。中央のみ左右のファンとは逆に回転し、風圧を高め、冷却性能を向上させる仕様だ。フィンには溝が彫られており、これも冷却効率を高める要素になるほか、グラフェンナノ潤滑剤を駆動部に採用している。この潤滑剤により静音性を維持しつつ、ファンの寿命を約2.1倍にしたという。
ヒートシンクは、側面から見ると大きな銅の塊を確認できる。これはGPUやVRAMの熱を奪うために大きく展開されており、熱を7本の複合銅ヒートパイプを経てフィンに渡している。また背面後部にベントを用意し、より放熱性能を高めているが、部分的となっている。主に吸気口付近での熱溜まりを防ぐ目的が強めのようだ。下記写真の通り、バックプレートにも熱を逃がす構造で、ベント中心に放熱する仕様ではない。
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