週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

車内でカップヌードルが400回も作れる

ホンダのEV「Honda e」非常時電源としても極めて高い性能

2020年09月04日 15時00分更新

Hondaウエルカムプラザ青山

Honda eが10月発売

 本田技研工業(以下ホンダ)は、新型電気自動車(EV)「Honda e(ホンダ イー)」を10月30日に発売する。「これまでのクルマにはない魅力を追求すると共に、EVの本質を見つめ、柔軟な発想で、未来を見据えてつくりあげたモビリティー」と同社は形容。

 新しい時代になじむシンプルでモダンなデザイン、力強くクリーンな走りや取り回しのよさ、多彩な先進機能を搭載し、「お客様の移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーとなることを目指した」という意欲作だ。

Honda eに「Power Exporter 9000」を装着した様子。Power Exporter 9000については後述

 発売と合わせて、ホンダが展開するプロジェクトが「“with” Project Honda e」だ。単なる移動手段としてだけでなく、「多様な働き方」や「アート」「デザイン」「安心安全」といったテーマで、Honda eの利用シーン、新しい可能性を探るプロジェクト。

 その第一弾としてホンダは、Honda eを活用した車中での避難生活の紹介や、ホンダが持つ防災グッズ等の展示を、Hondaウエルカムプラザ青山で実施した。展示の模様をお届けする。

Honda eの目指した未来のクルマ像

 その前にHonda e自体の特徴をすこしおさらいしよう。

 広報写真で見るとかわいい雰囲気もあるHonda eだが、実物を見ると、かわいいというよりは、「未来的」と形容した方が合う外観だ。

 プレスラインを極力少なくし、全体的にツルッとした面を強調している。ドアノブも格納式で、凹凸の少ないデザインがそう見せているのだろう。あえてメタリック調を避けたと思われるカラーリングと、グリルやルーフのブラックとのコントラストで、どこか宇宙っぽさも感じさせる。

 かつ、華美でなく、親しみやすさがある。塗装の質感や、フロントライト、テールランプのデザイン、バンパー周りの曲面の仕上げも美しい。価格は451万円からと高級コンパクト車の中級グレードほどだ。

標準装備となるサイドカメラミラーシステムには、170万画素のカメラを採用

 量産車での標準装備は世界初というサイドカメラミラーシステムには、170万画素のカメラを採用。

サイドミラーカメラシステムのモニターは明るく見やすい

 車内での見え方も確認したが、視界は良好だ。サイドミラーカメラがリアフェンダーよりも内側にあり、狭い路地でもぶつけにくそう。

12.3インチのスクリーンを2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」を搭載

 室内で目を引くのが、5つのスクリーンを水平配置する「ワイドビジョンインストルメントパネル」だ。その中央には、12.3インチのスクリーンを2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」を配置している。

カーナビと設定を同時に表示させることも可能。助手席側、運転席もカンタンに入れ替えられる

 大画面のカーナビが2画面搭載されているようなイメージ。運転席側にカーナビを、助手席側にBluetooth設定やエアコン設定を表示させるといった使い方ができる。

アクアリウムを表示させた様子。車内で「待っている時間」も快適に楽しめる。任意の画像に設定することも可能

 タッチパネル式で、操作感はスマートフォンやタブレットに極めて近い。担当者は「いまの時代のインターフェースといえばスマホですから、スマホが扱えれば、カンタンに操作できるという使い心地にしています」と話す。

バックミラーは一見、なんの変哲もない

しかし、ワンタッチでバックビューカメラに切り替わる

 グレードは「Honda e」と「Honda e Advance」の2種類。上位のHonda e Advanceなら、バックミラーとバックビューカメラがワンタッチで切り替えられる。

サイドミラーカメラがリアフェンダーよりも内側に入っていて、狭い路地での取り回しもよさそう

 衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能など、「Honda SENSING」による安全機能を各種搭載。クラウドAIによる音声認識と情報提供をおこなう「Hondaパーソナルアシスタント」や、専用アプリをダウンロードによるスマートフォンのデジタルキーとしての使用など、デジタル好きなら心が躍る仕様が満載だ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう