Adobeソフトでパフォーマンスチェック
現像速度は一世代目のハイエンドデスクトップPC並み!
ベンチマークテストで搭載されているパーツの性能確認もできたので、実際に普段使用しているアプリを使って使用感を確認してみた。
●Adobe Photoshop バージョン21.2.2で検証
Adobe「Photoshop」は、基本的にCPUがメインで動作し、一部のフィルターでOpenCLを利用する場合に、GPUのアクセラレーションが機能する。比較的新しく実装されている「ぼかしギャラリー」や「スマートシャープ」ではGPUの効果は大きくなるので、これらの使用頻度が高いなら、それなりのGPUが搭載されたPCを選ぶべきだろう。DAIV 5N-OLEDに搭載されているGeForce RTX 2060なら、Photoshopでの作業は余裕でこなせる性能を持っている。
●Adobe Photoshop Lightroom Classic バージョン9.4で検証
Lightroom ClassicもPhotoshop同様、GPUへの依存度は少なめだが、CPU内蔵GPUのみのPCとは全く作業性が変わる。Lightroom Classicは現像が目的のアプリではあるが、画像のセレクトを行なう場合にも利用することが多い。大量の画像をチェックしながら選ぶ作業は、描画が遅れるだけで作業効率が落ちてしまうため、dGPU無しのPCでは正直やっていられない。
Lightroom Classicの主な仕事はRAWデータから写真を生成することだ。いわゆる現像処理と呼ばれる作業で、色味や彩度、明るさやコントラストを調整して画像として書き出す。今回は2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータ500枚を、PSD16bit形式とJPEG(最高画質)形式で書き出し、処理時間を測定してみた。結果はPSD16bit形式への書き出し時間が約6分38秒、JPEGへの書き出し時間が約6分27秒になった。これはかなり速い書き出し速度で、一世代目のハイエンドデスクトップPCに匹敵する。
●DaVinci Resolve バージョン16.2.6で検証
多機能で利用者も結構多いフリーの動画編集ソフト「DaVinci Resolve」でのパフォーマンスも検証する。編集のプレビューや書き出し時にGPUによるハードウェアアクセラレーションが機能するので、ノートPCであっても高性能なCPUとGPUを搭載しているDAIV 5N-OLEDならかなり快適に動作する。
テストでは、デジカメで撮影した約30秒の動画をつなげて約10分の動画を作成し、書き出し時間を測る。4Kの素材からは4Kの動画を、フルHDの素材からフルHDの動画を作成し、それぞれをDaVinci ResolveにプリセットされているYouTube用の設定で書き出した。書き出し時にファイル形式をMP4に変更している以外は補正なども行わず、ただつないだだけの動画になっている。
4K動画の書き出しには約11分02秒、フルHDの動画には約4分39秒で処理が完了した。4Kだと、若干長くはなっているが、再生時間とほぼ同時間で処理できていると見ていいだろう。負荷の高い4K動画書き出しは、メモリーを増やせば改善される可能性もある。フルHDサイズの動画は、再生時間の半分以下で処理できているので、こちらはかなり速い。
DAIV 5N-OLEDは、モバイル可能なノートPCではあるが、8コア/16スレッドで動作するCore i7-10875Hに、GeForce RTX 2060が組み合わされたことで、あらゆる作業を快適に行なえる。4K表示が可能で高色域に対応した有機ELパネルの採用で、見て楽しむことはもちろん、クリエティブ作業の確認でも大活躍できそうだ。Thunderbolt 3に対応しているほか、ストレージを3基乗せられるなど、カスタマイズのしがいもあり、さまざまなコンテンツ制作に使える高性能なワークステーションといえる。
(提供:マウスコンピューター)
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