HighPoint製RAIDソリューションとSamsung製NVMe SSDのコンビで挑戦
200万円近い構成のMac Proでリード14GB/sの超速SSD RAIDを構築してみた
PCをハードに使い始めると、ストレージの速度がボトルネックになることが往々にしてある。特に巨大なファイルを扱う動画編集作業では、このボトルネックをいかに回避するかで作業効率も変わってくる。一般的なPCならNVMe M.2接続のSSDを使えば快適と評されるが、プロの現場では3GB/s~5GB/s程度の速度でも力不足になることもある。NVMeのSSDを4基くらい束ねた超高速なRAID 0アレイでゴリゴリ読み書きできる能力が求められる。
いつもなら自作PCで使えるPCI Express×16接続のRAIDカードあたりを試すところだが、今回は目先を変えてMac Pro(2019)にNVMe RAIDソリューションを組み込み、超快速ストレージ環境の構築に挑戦してみたい。
圧倒的感謝!多方面からのご助力を得て高額機材をレンタルしてテスト
しかし、Mac Pro(2019)と言えば、最小構成でも59万9800円(税別)もする代物。容易に調達できるものではない。というわけで、Mac Pro(2019)を貸し出している会社を探したところ、代官山スタジオさんからレンタルする運びとなった。
代官山スタジオさんは撮影用のレンタルスタジオ、動画・写真のレタッチなど、撮影/動画編集機材レンタル以外の事業も幅広くこなす会社だ。1986年5月にオープンして以来、いち早く最新撮影機材を導入し、撮影に必要な場所や機材のレンタルはもちろん、撮影コーディネートや動画撮影・制作など、映像制作の現場を支えている。我々のように予算の都合で高価な機材が用意できないユーザーには大変ありがたい存在だ。
さらに、いまどきはRAIDソリューションについてもそこらのパーツショップで気楽に購入できるものではない。だが、秋葉原ならこの手のパーツを数多く扱うショップがある。オリオスペックさんもその1店だ。今回はそのオリオスペックさんのご厚意で、HighPointのNVMe M.2 SSD対応RAIDカード「SSD7101A-1」をお借りできた。
さらに各方面にご協力いただき、SSD7101A-1以外のRAIDソリューションもお借りできた。SSD7101A-1と仕様が似ているがOSブートに対応した「SSD7103」、NVMe U.2 SSDを4基外付けするためのソリューション「SSD6540」、そして前掲のSSD7101A-1の合計3製品(すべてHighPoint製)で検証する。
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