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あまりにヤリ過ぎなヤリス・ハイブリッドにバイク女子・美環も驚愕

2020年09月05日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon) 車両協力●トヨタ

新型FITとヤリスは正反対!?

 以前、ライバル車であるHondaの新型FITを試乗し、大変気に入った美環さん。同じセグメントのクルマで、発売時期もほぼ同じ。当然誰もがヤリスとFITの違いが気になるところです。「えー!? いきなりそんな事を言われたって……。だったら2台同時に借りてくださいよ」と無理な注文に対して、これまた無理な注文で返す美環さん。

新型FIT(クロスター仕様)と美環さん

FITの室内

ヤリス・ハイブリッドの室内

 「室内はヤリスの方が狭い気がします。ヤリスはドアのひじ掛けがあるためか、運転席と助手席の間隔が近いのか、狭く感じるんです。FITはすごく幅広いなぁと感じましたし、後席もゆったりしていました」

FITの室内。指さした先にUSBポートが2個用意されていた

 「あと収納とかUSB端子が多いですし、リアシートの座面が上がるなど、クルマとしての使い勝手がイイように思いました。さらに言えば内装も好みかな。でもヤリスの100Vが使えるのは、何よりの魅力! 100V最高!!」とのこと。

 「走行中の音という点では、どちらも静かだったなぁ。一方で走った感じは結構違っていて、軽快なヤリスに対して、安定感のあるFITという感じですかね? なんとなくですけれど」と美環さん。

山道を走行するFIT

 ここからは筆者の個人的推論ですが、HondaにはN-BOXという売れ筋の軽自動車があるため、そこからのアップグレードした際に「狭くなった」「使い勝手が悪くなった」と思わせないクルマ作りをしたのでしょう。走りの面でも「軽自動車より大型化した分だけの余裕度をみせる」という意味で、安定性を重視したセッティングになっていると思われます。

 一方トヨタの場合、ダイハツOEMの軽自動車を除くと、ヤリスがもっともコンパクトな車種となります。ゆえに使い勝手は「車格なみで」と考えたのかもしれません。冒頭でも書きましたが、トヨタは現在ヤリスでWRCに参戦しています。今後スポーツグレードのGRヤリスがデビューすることから、ヤリス=走りが楽しいコンパクトハッチ、というブランディングを考えているのでしょう。

 そんなヤリスブランドにおいてヤリス・ハイブリッドの役目は「誰もが快適に、それでいて走りの楽しさを味わえる」クルマであり、今後ヤリスからグレードアップする際に「もっと走りをということでしたらGRヤリスをはじめとする他のGR車種を、使い勝手ならミニバンやSUVなどを」というトヨタ車の新しい入門車としての立ち位置としたのではないでしょうか。

海岸沿いを走るヤリス

 「クルマをどう使うか」で大きく印象は変わるものの「どちらを買っても幸せになれる」のは間違いナシ。とはいえ、使い勝手と走り、実に難しい選択肢になりそうです。そんな完成度の高い2車種に対して、ライバルである日産が今後どのようなクルマを投入してくるのか、こちらも楽しみですね。Bセグメントのハッチバック、これから面白くなりそうです!

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