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「VALORANT」が150fps以上で動いて11万円台! コストバランス抜群でPCゲーム入門機にもアリな「PG-FT」をレビュー

2020年09月04日 18時00分更新

ベンチマークで性能をチェック
エントリー構成でもFire Strikeは10000以上

CPU-Zで表示したCPUの情報

GPU-Zで表示したGPUの情報

 それでは、PG-FTのパフォーマンスを、各種ベンチマークを通してチェックしてみよう。まずはPC全体の性能をチェックする「PCMark 10」の結果から見ていく。

 PCMark 10では、総合スコアは5978という結果になった。個別のスコアを見ていくと、Essensialsが9548、Productivityが8317、Digital Content Creation(DCC)が7300になっている。

 PG-FTは、Ryzen 5 3500とGeForce GTX 1660を搭載する、ゲーミングPCとしてはエントリー向けの構成だ。しかしアプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどのテストスコアであるEssensials、オフィスアプリの快適さを測るProductivityも高いスコアであり、一般的な使い方において不自由することはまずないスペック。

 外部GPUを搭載するPCとしては、クリエイティブ方面のスコアを計るDCCのスコアはそれほど高くはないが、高度な映像処理などを行なうのでなければ問題はないはずだ。

 次は、CPUの性能を計る「CINEBENCH R20」のスコアを見ていこう。マルチスレッドでのスコアは2603、シングルスレッドでのスコアは467という結果だ。

 第3世代Ryzenの上位のCPUはコア数/スレッド数が多くなっているのに比べて、6コア/6スレッドのRyzen 5 3500は、さすがにマルチスレッドのスコアは伸びない。ここは価格相応といったところだが、シングルスレッドのスコアは高く、ゲーミングPCとしてのパフォーマンスは十分に発揮できるだろう。

 「CrystalDiskMark 7.0.0」で、ストレージ速度も計測してみる。シーケンシャルリードの値は約3577MB/s、ライトの値が約2347MB/sとなっており、PCIe Gen3のNVMe M.2 SSDとしてはトップクラスに速い値をマークしている。

 ストレージの読み書き速度が速いと、OSやアプリの起動速度、データ転送速度が高速になるので、ストレスのない快適な動作を実現するのに一役買ってくれる。本製品においては、SSDとは別に1TBのHDDも標準搭載しているので、ゲームなどは高速なSSDに、画像や映像、テキストファイルなどはHDDに保存しておけば、SSDの容量ももちやすい。

Fire Strikeの結果

Time Spyの結果

 次は、「3DMark」のスコアを見ていこう。APIにDirectX 11を使用したゲームの快適さを測る「Fire Strike」は11491、DirectX 12でのテストである「Time Spy」は5209というスコアになった。

 Graphics scoreのフレームレートを見てみると、Fire Strikeでは60fps前後、Time Spyでは30fps前後になっている。Fire StrikeはフルHD解像度(1920×1080ドット)、Time SpyがWQHD(2560×1440ドット)のテストであるため、Time Spyの描画は少々厳しいが、Fire Strikeの描画はゲーム的にプレイアブルといえるフレームレートになっている。

 ベンチマークテストであるため、実際のゲームよりも描画負荷が高めであることを加味すると、なかなかの結果だ。

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