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体温で耳穴にフィットする独特の素材を使用

かっこよくAirPods Proをカスタマイズできる「SednaEarfit XELASTEC for AirPods Pro」

2020年08月26日 13時00分更新

音質に変化に加え、見た目の美しさが魅力的

 装着感に加えて、音質差がどのぐらいあるかも気になる点だろう。

 イヤーチップが音に与える影響を考えた場合、軸の硬さや形状、フィルター部分の素材や粗さ(耳垢とかが入らないようにする部分)などが重要になると考えられる。XELASTECで軸に相当するのが上記のアダプターだ。純正に比べると硬く、ウレタンコーティングが施されている。耳垢流入防止用のメッシュフィルターにもイタリア製高級パーツを使用しているとのこと。このメッシュフィルターの高精度な網目は見た目にも美しい。このあたりは上質感や所有感にもつながる部分でもある。

柔らかい素材、メッシュのキメもこまやかだ

 一般論となるが、軸穴は広い方が高域が出やすく、狭いと低域が出やすい(波の性質上)。素材やコーティングによって音色の硬さや柔らかさに差が出る。また、軸の長さによって耳の中でのポジションが変化するので、密閉感や解像感に影響が出る。軸は短い方が干渉の影響も減るはずだ。

 純正チップは、まさにAirPods Pro用にチューニングされていることもあって、バランスがとれたトーンだ。特に高域の伸びがよく、メリハリ感やシャープさを感じさせる。一方、XELASTECは低域が少し強めに出る。聴きなれたAirPods Proの音色に、新たな表情を加えてくれる印象だった。

 装着感については、純正チップがソフトでさらりとした感触で、すっと耳に入るのに対して、XELASTECは粘着性がある素材ゆえのパキパキとした音が多少出る。とはいえ、入った後はより耳穴に密着する感覚がある。サイズも大中小に加え、その中間と極小サイズが用意されている。耳穴の大きさが人とは少し違っていて、フィットするチップをなかなか見つけにくいという人にはいいだろう。密閉感が高まれば、アクティブノイズキャンセリングの効きにも有利なはずだ。

 自由な形に変形し、耳の形状にフィットしやすいという意味ではウレタン素材を利用した低反発チップ(フォームチップ)の人気も高いが、フォームチップは使用していると劣化しやすい面もある。TPEはそれよりも耐久性が高いのも利点だろう。

使い慣れたAirPods Proの見た目に変化が出て、より自分のモノ感が得られる

 XELASTEC for AirPods Proをオススメしたい層は、上に述べたようにAirPods Proの音質に変化を求めている人、純正とは異なる上質感のある雰囲気を味わいたい人、より耳のサイズに合ったフィット感の高い製品を求めている人などとなる。

 個人的には、その中でも特にデザインの美しさが魅力的に感じた。

 というわけで、人とは違う、少し深いアプローチでAirPods Proを活用し、より自分のものにする感覚を味わいたいと思っている人は、ぜひSednaEarfit XELASTEC for AirPods Proを試してみてはどうだろうか? 実売価格は、3ペアパッケージ(M/ML/Lサイズ、MS/M/MLサイズ、SS/S・MSサイズ)が3980円、各サイズ2ペアのパッケージは2680円となっている。この価格にも納得できる質感の高さを持つ製品と言える。

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