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Bang & Olufsenの「E8 Sport」を聴く、ほぼ4万円の高級スポーツイヤホン

2020年08月23日 12時00分更新

高価だがそれに見合った高音質を提供する機種

 最近では1万円台でもなかなかいい音を聞かせる完全ワイヤレスが増えてきたが、E8/E8 Sportはその倍以上の価格の製品である。さらに3万円台の機種で搭載が主流になりつつあるノイズキャンセル機能なども持っていない。とはいえ、本体の質感、音の良さという点では魅力ある機種だ。E8/E8 Sportの細部まで配慮されたサウンドデザインに触れると、その価値が十分にあると思える。

 E8シリーズのサウンドは、単に透明化があってクリアというだけでなく、柔らかく優しい。高性能なチューナーと感度のいいアンテナを立てて、高音質なFM放送を聞いたときのような、アナログ的でホッとする感じがある。特に筆者がよく聞く、オーケストラ、ボーカル曲などアコースティックなソースとの相性がいい。このあたりの品のいいまとめ方は、歴史あるヨーロッパブランドならではと言えるだろう。

 使用時には、iPhoneとの組み合わせで、認識~接続までの時間が気持ち長い点が気になった。しかし、使い勝手の面では大きな不満はない。また、ケースに入れたら自動でスリープに入るといった機能は低価格機種では省略されている場合が多いが、本機はもちろん採用している(欲を言えば、人感センサーで装着したら一時停止する機能も欲しいところだが)。

 E8 Sportに関しては、E8よりも少しボディーの直径が大きくなる分、装着の安定性やイヤーチップのサイズの選択などには気を使いたいところ。しっかりと装着して音抜けを防げば、そのぶんだけ情報量や低域の再現性が向上し、高音質に聴けるので、シリコンタイプ・フォームタイプのどちらを選ぶかなど、試行錯誤しながら使い分けたい。

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