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現金こそ防御だ、足軽隊は安心だから鉄砲を撃てる。ソフトバンク孫氏流の経営

2020年08月20日 09時00分更新

異常時においては、自らの防御のために資金を積み上げる

 ソフトバンクグループは、2020年3月23日に、保有資産の売却や資金化によって、今後1年間に、最大4兆5000億円の現金を積み上げる方針を発表した。

 「そんな短期間に資金を調達できるのかと、多くの人が驚いた」と孫社長は振り返りながら、「現時点で4兆3000億円の資金化ができ、進捗は95%。4兆5000億円をさらに上回る資金も調達できるといえる」などと述べた。

 孫社長は、2008年のリーマンショックの際の対応についても振り返る。

 「あのときも、ソフトバンクは倒産するのではないかと言われた。それに対して、具体的な改善策を発表した。ひとつは、3年間累計で1兆円のフリーキャッシュフローを創出すること、もうひとつは、1兆9000億円の純有利子負債を3年間で半減するという目標だった。 それまでの3年間のフリーキャッシフローが1000億円。その10倍となる計画に、本当にできるのかといわれた。だが、結果としては、フリーキャッシュフローは1兆3000億円、純有利子負債は5000億円と75%減になった。計画を上回る達成率となった。」とする。

 そして、「ソフトバンクは、コミットしたことに対しては、なんとしてでもやるという姿勢で臨む。言ったことは必ずやる。これからもその姿勢で臨む。4兆5000億円の資金化も必ず達成する」と自信をみせた。

 異常時においては、自らの防御のために資金を積み上げるのがソフトバンクのやり方だと孫社長は語る。

 「ワクチンや抗体が行き渡るまでは、危機的状況だと捉えている。平常時には、少しやんちゃに投資をし、危なっかしい攻めの経営を行う会社というイメージがあるだろうが、リーマンショックのときも、今回の危機的状況においても、誰よりも早く、誰よりも大きく、自ら積極的に守りに徹するのがソフトバンクである」と語る。

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