対応畳数は1つ上のエアコンを選ぶべし
稲毛さんにはエアコンの選び方も指南してもらいました。
稲毛 「本体価格のことを気にされて、低価格モデルや畳数ぴったりのモデルを選ぼうとするお客様がいますが、電気代が高くついてかえって損をしてしまいます。10年間使うことを考え、ランニングコストも考慮して選ぶようにしてほしいです」
まず、畳数については、1-2ランク上のモデルを選んで欲しいとします。
稲毛 「10畳の部屋の10畳用エアコンを導入すると、フルパワーで可動している時間が長くなります。エアコンは、運転しはじめが一番電気代が高くなります。10畳用エアコンは設定温度に達するまでに時間がかかりますが、12畳や14畳のエアコンならばパワーがあるので、すぐに部屋を設定温度まで冷暖房し、あとはパワーを抑えて温度を維持する運転に入ります。パワーを出している時間が短く、かつ、パワーに余裕があるので、電気代も比較的安くすみます」
低価格モデルにも落とし穴があるとします。
稲毛 「今や誰もがご存知のフィルター清掃機能ですが、低価格モデルにはこれが搭載されていません。フィルターがホコリで詰まってしまうと風の勢いが弱くなり、設定温度に達するまでの時間が長くなります。結果、エアコンはパワーを出している時間が長くなり、電気代が余計にかかってしまいます。2週間毎にフィルターを外して掃除すればよいのですが、それはかなりの手間です。手間と電気代を省くならば、ちょっと高価でもフィルター自動性能機能は必須です」
ついでに、夏の必需品である扇風機も解説してもらいました。
稲毛 「DCモーター搭載と羽根の数が多いモデルがオススメです」と稲毛さん。「DCモーターは静かで低消費電力、電気代が安い。羽根の枚数が多いと、風が広がり、遠くまで届きます。さらに風が優しいので風当たりによる疲れを起こしにくい。この夏はバルミューダ、東芝、山善のモデルがよく売れましたが、なかでもシャープのモデルが大人気でした」
それは、明けそうで明けなかった長梅雨が影響しているそうです。
稲毛 「毎日雨ばかりだったため、洗濯物の部屋干し臭が気になったのです。シャープの扇風機はプラズマクラスターイオン発生装置がついているので、洗濯物を風で乾かしながら生乾き臭も抑えられると人気でした」
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