週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

GeForce GTX1660 SUPER搭載時とどれくらい性能差がある?

GPU内蔵の最新Ryzen 7 PRO 4750Gを搭載したコスパゲーミングPCの実力

2020年07月29日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ASCII
提供: セブンアールジャパン

解像度や設定を下げる必要はあるものの
APUだけでもある程度ゲームはプレイ可能

 それでは、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWのゲームにおけるパフォーマンスをチェックしていこう。まずは「3DMark」(Version 2.12.6964)からだが、さすがにAPUのGPUパフォーマンスはFire Strike“無印”で3440と、単体GPUに比べるとお世辞にも高いとは言い難い。Time Spy“無印”でも1388までしか伸びておらず、ゲームをプレイするには、解像度や設定を下げるなどのある程度の割り切りが必要になりそうだ。

 続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)の結果に移ろう。ここでは、オプションから「標準品質(デスクトップPC)」に設定したうえでベンチマークを実行。1280×720ドットであれば、スクウェア・エニックスが指標で最高評価とするスコア7000以上を発揮した。1600×900ドットでも、その7000に迫るスコアを出しており、解像度を抑えれば快適にプレイは可能だ。

 さらに「Fortnite」のパフォーマンスも確認しておこう。ここでは、低プリセットに指定したうえで、ゲームを実際にプレイ。そのリプレイから1分間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。その結果だが、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWは1920×1080ドットでも平均フレームレートは60fpsを上回り、最小フレームレートも60fpsに迫っている点は立派。解像度を下げると、パフォーマンスも大きく向上し、1280×720ドットになると常時100fps以上のパフォーマンスを発揮している。

 「Apex Legends」でもなかなか良好な結果を残した。ここでは、オプションから描画負荷が最小になるように設定したうえで、ゲームをプレイ。その間のフレームレートをFrapsで測定したが、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWは1920×1080ドットでは少々苦しいものの、1600×900ドットであれば常時60fps以上のパフォーマンスを実現。解像度次第ではゲームも十分に快適にプレイできるといえそうだ。

コンテンツ制作や動画のトランスコードで
高いパフォーマンスを発揮

 それでは、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておこう。まずは、「PCMark 10」(Version 2.1.2177)からだが、今回は無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実行した。

 その結果だが、総合スコアは6194と良好な結果を残しており、詳細スコアを確認すると、Essentialsで9424、次いでDigital Content Creationで8582と高いスコアを出している。

 Essentialsは、アプリケーションの起動やWebブラウジングなどの性能を測るテストグループで、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWは十分に基本性能が高いと言ってよいだろう。

 一方のDigital Content Creationは、画像処理や動画編集といったコンテンツ制作のパフォーマンスを見るテストグループで、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWはゲーム動画の編集などでも活躍しそうだ。

PCMark 10の実行結果

 続いて「FFmpeg」(Version 4.3)を用いて、Motion JPEG形式の動画ファイルを、H.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードする際に要する時間を測定してみた。なお、用意した動画ファイルは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」(FF14)を、解像度1920×1080ドットでプレイした、時間が7分強のものだ。

 その結果だが、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWはH.264/AVCが11分弱、H.265/HEVCが17分半ほどで終了しており、これはかなり高速と言っていい。その理由を推察するに、確たるものではないものの、Ryzen 7 PRO 4750Gはメモリーのレイテンシが小さく、それが動画ファイルのトランスコードで奏功したのではないだろうか。

 SR-ar7-7530G/S7/W10/LWに搭載されたストレージのパフォーマンスも見ておきたい。今回は「CrystalDiskMark」(Version 7.0.0)を実行したが、シーケンシャルリードのテストとなるSEQ1M Q8T1 Readの結果が2000MB/s以上の良好な結果を示しており、ライト性能はそれよりは落ちるもののSEQ1M Q8T1 Writeが431MB/sほどと申し分ない結果だ。

 ランダムリードのRND4K Q32T16 Readも1000MB/sに迫る勢いを見せており、ゲームをプレイするうえで、ストレージ性能にストレスを感じることはまずないはずだ。

CrystalDiskMarkの実行結果

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう