オープンカーだからこそ車内は上質に
室内は上品かつプレミアム感にあふれるもの。注目すべきは室内の一部にボディー色を配することで、外と内に一体感をもたせています。「この色だとカッコいいですね。他の色だとどうなるんだろう」と造形作家でもある彼女的には興味津々。運転席、助手席ともにコクピット感を強めた、スポーツカーらしいテイストでありながら、横方向にゆとりがあるため窮屈さはあまり感じません。収納も十分で、ドリンクホルダー、USB充電ソケットを各2個備えています。
シートはリクライニング機構はあるものの、高さ調整はできないセミバケットタイプ。太もも部分のみ高さ調整は可能です。よって小柄な美環さん的には「お座布団」が必要になります。ですが1枚では足りず2枚あった方がよいとのこと。ちなみにヘッドレストにパンダのクッションが置かれていますが、これは彼女の持参品。「このクルマに限らずなんですけれど、ヘッドレスト一体型のシートって、首が痛くなるんですよ」という対策グッズだったりします。角度調整ができるシートの方がいいそうです。一方で「ボディー側ではなくシートの近くからベルトが出ているのはうれしいですね。ドア側(Bピラー)だと取り出しづらいんですよ」とのことで、これは筆者も同意見。結構手を回すのが面倒だったりしますからね。
ルーフの開閉はセンターロックを外して後ろに追いやり、強く押し込むだけと簡単なモノ。「ロードスター史上、もっともルーフ開閉がラクなんです!」とマツダの車両管理担当が胸を張る自信作です。信号待ちで開けてみようと実験したところ、これは確かにカンタン。「開けた状態の見た目もいいですし、なにより簡単に開閉できるのはイイ」とのこと。
エンジンは1.5リットル直4自然吸気タイプ。運転席側近くにマウントされているのは、言うまでもなく運動性能向上のためでしょう。気になる最高出力は132PS/7000rpm、最大トルクは15.5kgf・m/4500rpmと必要にして十分。ハイオクガソリン専用で、燃費性能はJC08モードで18.6km/L。ちなみにタンク容量は40リットルですので計算上は一回の給油で700km以上走行できそうです。
運転席はスポーツカーらしいセンタータコメーターを採用。インフォメーションディスプレイには水温や燃費、ガソリン残量のほか、車線逸脱時にアラート表示をする。水温はほぼ100度に近い値を示しているが、最近のクルマは燃焼温度を高め効率を上げる方向なので、この位の温度が正常値。100度を超えてきたらクールダウンした方が望ましいだろう。
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